現在の Scientific Linux 6.2 や CentOS 6.2 ではリポジトリの関係上、パッケージでインストールできる MySQL は 5.1.52 とかです。(今回は RedHat(RPM) 系 Linux での話です。)
MySQL では現在既に 5.5 系がリリースされていますので、今回は最新バージョンの 5.5.23 をソースからインストールしました。
作業記録
0. 前提条件
今回は CentOS 6.2 (x86_64版) で確認しましたが、i386版や Scientific Linux 6.2 でも同様のはずです。
1. 事前準備
今回の作業に必要な以下のパッケージが未導入ならインストールしておく。 (特に “cmake")
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2. ユーザ作成
MySQL 用ユーザを作成します。
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3. アーカイブファイルダウンロード&展開
アーカイブファイルをダウンロード&展開します。 作業ディレクトリは “/usr/local/src/” としています。
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4. ビルド
以下のように cmake, make, make install します。 ※configure ではなく cmake です。
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※cmake のオプションについては MySQL :: MySQL 5.5 Reference Manual :: 2.9.4 MySQL Source-Configuration Options を参照。
5. 初期設定
以下のように初期設定をします。
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6. 設定ファイルコピー
予め用意されている設定ファイルの中から、今回は “my-medium.cnf” をコピーして使用する。
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7. 起動スクリプト編集
起動用スクリプトを編集します。
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8. 起動・再起動・ステータス確認・停止のテスト
起動・再起動・ステータス確認・停止ができるか確認する。
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もちろん、"service" コマンドでも起動・再起動・ステータス確認・停止ができるはずです。
9. 自動起動設定
マシン起動時に自動で起動するように設定する。 起動スクリプトの登録と自動起動を設定します。
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2,3,4,5 が “on” になっていることを確認する。
10. 環境変数 PATH の設定
“mysql” コマンドへのパスを設定するために “.bash_profile” の最終行に以下の記述を追加する。
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マシンを再起動すれば PATH が有効化するが、直ちに有効化したければ以下のようにする。
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参考サイト
- MySQL :: MySQL 5.5 Reference Manual :: 2.9.2 Installing MySQL from a Standard Source Distribution
- MySQL 5.5 ソースからビルド ≪ 飛光よ、飛光よ
これでインストールでき、MySQL は利用可能のはずですが、yum でインストールした場合とインストール先等が異なったりするので、その後の設定は若干変わってくると思います。要注意です。 ※ただ、実際には当方のサーバでは yum (標準リポジトリ) でインストールできる 5.1 系の MySQL で運用していますが。。。
以上。