現在の Scientific Linux 6.2 や CentOS 6.2 ではリポジトリの関係上、yum でインストールできる Apache は 2.2.15 です。(RPMForge, EPEL, REMI リポジトリも同様) しかし、2.2.20 未満のバージョンでは脆弱性があるため DoS 攻撃を受け、Out Of Memory や それによる OOM-Killer の発動を引き起こしたりします。
今回は別のリポジトリ CentALT を導入して、Apache 2.2.22 を yum インストールしました。 (ちなみに、CentALT はロシア製みたいです。)
作業記録
0. 前提条件
今回は CentOS 6.2 (x86_64版) で確認しましたが、i386版や Scientific Linux 6.2 でも同様のはずです。
1. EPEL リポジトリの導入
CentALT リポジトリでは EPEL リポジトリを利用するようなので、未導入なら導入します。 当方は元々、EPLE リポジトリは導入済みでした。
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2. Apache 2.2.22 のインストール
以下のようにしてインストールする。
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3. インストール確認
インストールできているか確認する。
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4. 動作確認
インストールされた Apache が動作するか確認する。
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ついでに、"service" コマンドで同じ事ができるか確認もした。
5. 自動起動設定
マシン起動時に自動で Apache を起動させるために、chkconfig の設定をします。
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2,3,4,5 が “on” になっていることを確認。
その他
mysql, php 等の整合性も考えると、mysql, mysql-server, php, php-mysql, php-mbstring 等も CentALT リポジトリを利用してインストールした方がよさそうです。 この場合、MySQL 5.5.20, PHP 5.3.10 がインストールされるようです。
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参考サイト
これで、脆弱性対策としてパッチを当てたり、別のモジュールを導入したりしなくてもよいはずです。 ※ただ、実際には当方のサーバでは 2.2.22 未満の Apache の設定ファイルに対策を施して運用していますが。。。
以上。