CentOS や Scientific Linux の Redhat クローンの Linux では、起動時に画面下部にプログレスバーが表示されます。
プログレスバー表示中に ESC キー等キーボードを押下するとブートメッセージが表示されますが、デフォルトでブートメッセージを表示させることも可能のようなので、その設定について記録しておくことにします。
作業記録
0. 前提条件
- Scientific Linux 6.3 での作業を想定していますが、古いバージョンや CentOS でも同様です。
1. 設定変更前の起動画面
設定変更前は起動時に以下のようにプログレスバーが表示される。
2. 設定変更
/boot/grub/grub.conf
を編集する。
該当のバージョンのカーネル(大抵は一番上にあるカーネル)の kernel
行の rhgb
、quiet
を削除する。
【変更前】
1 2 3 4 |
|
↓ 【変更後】
1 2 3 4 |
|
3. 設定変更後の起動画面
OS を再起動して起動画面を確認すると、以下のように自動で起動メッセージが表示されるはずです。
4. その他
rhgb
、quiet
については以下の通り。
- rhgb “Red Hat Graphical Boot” の略。 システムのブートプロセスをグラフィカルに表示するオプション。 カーネルを経由して init に渡され、シェルスクリプト /etc/rc.sysinit の中で実行される。
- quiet ほとんどのカーネルメッセージを抑制し、表示を行わないオプション。
rhgb
を残して quiet
だけ削除すると前半部分のメッセージは表示され、その後のプログレスバーも表示される。
quiet
を残して rhgb
だけ削除すると前半部分のメッセージは非表示になり、プログレスバー部分はプログレスバーではなくメッセージが表示される。
サーバ用途なら頻繁にマシンを再起動したりしないので、そんなに便利と言える内容でもありませんが、「こんなこともできますよ」というメモ程度のお話でした。
以上。