MySQL から派生したオープンソースな RDBMS(リレーショナルDB管理システム)の MariaDB を Linux Mint にインストールしてみました。
元々オープンソースだった MySQL も Sun や Oracle に次々と買収され、そう遠くない将来にはオープンではなくなりそう(クローズドになりそう)なので。
MySQL のオリジナルコードの作者らによる開発なので、今までの MySQL とほとんど変わらない操作ができるのも一つの魅力です。
インストール方法は色々ありますが、今回は apt(deb パッケージ) を使用する方法でインストールしてみました。
0. 前提条件
- Linux Mint 14 Nadia (64bit) での作業を想定。(Ubuntu は全く同じ)
但し、Linux Mint (Ubuntu) のバージョンが異なると、コードネーム(以下のquantal
の部分)が異なるので注意。
また、Debian も同様の設定になる。(ubuntu
->debian
,quantal
->wheezy
のようにして) - インストールする MariaDB は開発版(10.0 系)ではなく安定版(5.5 系)とする。
- MySQL はインストールされていない(アンインストール済みである)。(MariaDB と衝突するので)
1. リポジトリ追加設定
キー追加後、リポジトリ追加設定を行う。
(MariaDB - Setting up MariaDB Repositories - MariaDB で環境にあったリポジトリの追加設定を確認できる。)
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上記の add-apt-repository
の代わりに /etc/apt/sources.list
の最終行に以下を追加してもよい。
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2. MariaDB インストール
リポジトリを追加したので、以下のように Apt パッケージリストをアップデートしてから MariaDB をインストールする。
但し、MySQL のアンインストールが不確実だ(不要なパッケージが残っている)と MariaDB のインストールに失敗するかも知れない。
(MariaDB インストール時に apt-get autoremove
するよう忠告されたら、MariaDB インストール前に実施しておく)
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途中で root
パスワードを設定する。
3. インストール確認
インストール直後はサービスが開始されている。
インストールできているかログインして確認してみる。
中身が MariaDB でもコマンドは MySQL と同じ。
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MariaDB がインストールされていることが確認できる。
4. サービスの開始・停止
サービスの開始・停止等は以下のコマンドで行う。(MySQL と全く同じ)
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5. サービス自動起動設定
インストール直後はサービスが自動で起動するようになってる。
自動起動設定については、当方の過去記事を参照のこと。
6. アップグレード
サービススタート時に以下のようなメッセージが表示される場合は、テーブルのアップデートが必要。
(元々 MySQL がインストール済みだった場合に発生する)
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以下のようにしてテーブルをアップデートする。
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但し、これでも先のメッセージは表示されるが、問題は無いようだ。
7. その他
MariaDB で追加された機能(追加されたストレージエンジン等)以外は、基本的には MySQL と同じだと思っていよい。
後は、MySQL 同様に作業すればよい。
8. 参考サイト
phpMyAdmin や MySQL Workbench も MySQL と同様に使用可能です。
ある Linux ディストリビューションや大手サイトも MySQL から MariaDB へ移行するようですし、当方も今後は MariaDB をメインで使用して行こうかと感がえている次第です。
以上。