MySQL から派生したオープンソースな RDBMS(リレーショナルDB管理システム)の MariaDB を CentOS にインストールしてみました。
インストール方法は色々ありますが、今回は yum を使用する方法でインストールしてみました。
0. 前提条件
- CentOS 6.3 (32bit) での作業を想定。(Redhat 系は同じ)
- インストールする MariaDB は開発版(10.0 系)ではなく安定版(5.5 系)とする。
- MySQL はインストールされていない(綺麗にアンインストール済みである)。(MariaDB と衝突するので)
- 作業は
root
ユーザで行った。
1. リポジトリ追加設定
リポジトリ追加設定を行う。
リポジトリ設定ファイル(ファイル名は /etc/yum.repos.d/MariaDB.repo
とした)を以下の内容で作成する。
(内容は自分の環境に合わせる - こちら を参考に)
以下の enabled=0
は、普段はリポジトリを無効にする設定。(インストール時にリポジトリを指定するために)
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2. MariaDB インストール
MariaDB(Server, Client) を yum
コマンドでインストールする。
--enablerepo=mariadb
は、リポジトリ設定ファイルで enabled=0
としているため。
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MySQL をインストールしたことがある場合は、不要なパッケージが残っていてインストールに失敗するかもしれない。
その場合は、不要なパッケージを削除すること。
3. サービスの開始・停止
サービスの開始・停止等は以下のコマンドで行う。(MySQL と全く同じ)
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4. 動作確認
サービス起動後、ログインして動作を確認してみる。
中身が MariaDB でもコマンドは MySQL と同じ。
また、インストール直後は root
のパスワードも設定されていない。
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MariaDB がインストールされていることが確認できる。
5. root パスワード設定
取り急ぎ、root
ユーザのパスワードを設定しておく。
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以下のコマンドを使用してもよい。
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6. 再度ログイン確認
再度 root
ユーザのパスワードを入力してログインしてみる。
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7. サービス自動起動設定
インストール直後はサービスが自動で起動するようになってる。
自動起動させたくなければ以下のようにする。
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8. アップグレード
サービススタート時に以下のようなメッセージが表示される場合は、テーブルのアップデートが必要。
(元々 MySQL を使用していて、そのデータベースをそのまま使用する場合に発生する)
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以下のようにしてテーブルをアップデートする。
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但し、これでも先のメッセージは表示されるが、問題は無いようだ。
9. その他
MariaDB で追加された機能(追加されたストレージエンジン等)以外は、基本的には MySQL と同じだと思っていよい。
後は、MySQL 同様に作業すればよい。
10. 参考サイト
これで、CentOS でも MariaDB が使用できるようになります。
ただ、今のところ当方の CentOS サーバは MySQL のまま。
(上記の作業は仮想マシン上に構築している CentOS での作業でした)
次に、サーバを再構築際に MariaDB にするつもりです。(サーバが安定に稼働しているので、次にサーバを再構築するのがいつになるかは全く不明だが)
以上。