CentOS (RedHat 系 Linux) サーバで、ファイル改ざん検知システム Tripwire を運用していると、ある警告が出ることがあります。(未確認ですが、他の Linux 系ディストリビューションや BSD 系 Unix 等も同様かも知れません)
その警告とは、サイズが 2GB を超えるファイルが存在する場合に出るようです。
以下、現象と対策についての記録です。
0. 前提条件
- CentOS 6.4 (32bit) での作業・動作確認を想定。
- 当然、ファイル改ざん検知システム Tripwire がインストール済みである。
- 動作確認した Tripwire のバージョンは 2.4.2.2.2
- 「ファイル改竄検知システム導入(Tripwire) - CentOSで自宅サーバー構築」を参考に Tripwire を構築している。
1. 現象
Tripwire チェック時、チェックするディレクトリ内に 2GB を超えるサイズのファイルが存在する場合に、以下のような警告が出る。(実際には、root 宛にメールが届くようにしている)
以下の例では、対象ファイルのサイズは約 2.2GB である。
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2. 対策
ファイル改ざんされる心配の無さそうなディレクトリであれば、Tripwire のチェック対象から外せばよい。
実際、以下のようにする。
2-1. ポリシーファイル(テキスト)復元
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2-2. ポリシーファイル(テキスト版)編集
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2-3. ポリシーファイル(暗号署名版)作成
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2-4. ポリシーファイル(テキスト版)削除
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2-5. データベース初期化
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作業自体はこれで終わりです。
後は、定時チェック時にうまく機能するのを確認するだけです。
参考サイト
どうしても Tripwire でチェックしたいけどファイルサイズが 2GB を超える場合に、どのように対策したらよいのかは未確認です。ですが、大抵の場合そのような大きなファイルはアーカイブファイルや動画ファイル等であるでしょうから、今回のような対策でも充分でしょう。
以上。