先日、Linux のコマンドラインからのバーコード画像(一次元)を生成してみました。
当然、一次元のバーコード画像を生成したら次に二次元バーコードの QR コード画像も生成してみたくなります。
以下、Linux のコマンドラインから QR コード画像を生成する方法についての備忘録です。
0. 前提条件
- Linux Mint 14 (64bit) での作業を想定。
- 今回は、qrencode(QR Code encoder into PNG image) というパッケージを使用してインストールする。
- Mac の QREncoder とは別物であるので注意。
1. パッケージインストール
パッケージからのインストールなので apt-get install qrencode
でインストールするか、Synaptic パッケージマネージャでインストールする。
2. インストール確認
qrencode がインストールされたか、バージョンを表示して確認してみる。
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3. QR コード画像生成
--help
オプションで、使用方法やどのようなオプションが存在するのか確認できる。
単純にバーコード画像(PNG 画像)を生成するなら、以下のようにすればよい。
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デフォルトでは、1つのドットが 3px となっているが、-s
オプションで変更可能である。
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QR コードは、一部が読み取り不能でも訂正できるような規格になっていて、「誤り訂正レベル」で復元可能率を指定できる。qrencode はデフォルトでは「レベルL(約 7% 復元可能)」となっているが、-l
オプションで変更可能である。(値は L
or M
or Q
or H
)
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デフォルトでは、PNG 形式の画像が生成されるが、-t
オプションで EPS, ANSI, ANSI256, ASCII 形式の画像が生成されるようにすることも可能である。
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4. バーコード読み取りテスト
生成された QR コードが正しいか、正しく読み取れるか、読み取り装置(もちろん、携帯端末搭載のものでも可)で実際に読み取ってみるとよい。正常に読み取れるはずである。
これで、GNU Barcode で不可能だった QR コード生成もできるようになりました。
以上。