天体位置や暦の計算で頻繁に使用する「ユリウス年」や「ユリウス世紀」、「ユリウス世紀数」についての備忘録です。
グレゴリオ暦の 1 年はうるう年の関係で 365 日や 366 日とまちまちで不便です。そこで、天文学では長さを一定にしたユリウス年やユリウス世紀をよく使用するのです。
1. J2000.0
まず、 J2000.0 について。
J2000.0 は「2000年1月1日正午 (JD 2451545.0)」であり、さまざまな場面において基準時刻として使用される。
2. ユリウス年
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3. ユリウス世紀
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例えば、 J2000.0 から 365.25 日後は J2001.0、 J2000.0 から 36525 日後は J2100.0 ということになる。
4. ユリウス世紀数
J2000.0 からの経過日数をユリウス世紀単位で測った時間をユリウス世紀数と呼び、さまざまな理論で時間展開の引数として用いられる。
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当方、天体の位置やカレンダーの計算時によく使用するので、記録しておいた次第です。
以上。