Debian GNU/Linux 10 (buster) 上で systemd-timesyncd サービスを使用して時刻同期する設定についての記録です。
0. 前提条件
- Debian GNU/Linux 10 (buster) での作業を想定。
- ntpd や chronyd は使用しない。
- root ユーザでの作業を想定。
1. ntpd, chronyd の停止
ntpd や chronyd は不要なので、サービスが起動していれば停止し、自動起動もしないように設定しておく。(以下のようなコマンドで)
ちなみに、 OS インストール直後は ntpd も chronyd も起動してなく、 systemd-timesyncd が起動しているはず。(chronyd 自体、インストールされていないはず)
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2. NTP 機能の有効化
まず、現状の NTP の設定状況を確認する。
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NTP service
が active
になっていれば、 NTP 機能は有効になっているということ。(次項 3 へ)
NTP service
が inactive
になっていれば、 NTP 機能が無効になっているということなので、以下を実行して NTP 機能を有効化する。
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3. NTP サーバの設定
以下は当方の例。
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NTP
がメイン、FallbackNTP
が予備。- 複数のサーバを設定する場合は半角スペースで区切る。
4. 時刻同期デーモンの再起動
設定を有効化するために時刻同期デーモン systemd-timesyncd を再起動する。
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- 元々 ntpd や chronyd を起動していた場合は systemd-timesyncd は起動していなかったであろうから、
restart
でなくstart
とする。
5. 時刻同期デーモン自動起動の設定
元々 ntpd や chronyd を起動していなかった場合は systemd-timesyncd は自動起動する設定になっているはず。
自動起動する設定になっていなかった場合は、設定しておく。
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以上。