Debian GNU/Linux 10 (buster) に Web サーバ Nginx を Nginx 公式リポジトリを使用して導入する方法についての記録です。
以前古いバージョンでの作業時に残していた記録を参考に作業を行い、今回更新した作業記録を貼付する形式の内容となっています。
(当然ながら、興味がなければスルーしてください)
0 前提条件
- Debian GNU/Linux 10 (buster) での作業を想定。
- 接続元のマシンは LMDE 3 (Linux Mint Debian Edition 3; 64bit) を想定。
- Debian 公式リポジトリの Nginx はバージョンが古いため、Nginx リポジトリを使用して 1.16.1(当記事執筆時点最新安定版)をインストールする。
- 実際に運用する際は、ドキュメントルートを変更する等、設定を編集すること。
- root ユーザでの作業を想定。
1. リポジトリ追加の設定
まず、キー追加。
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そして、リポジトリ追加の設定を行う。
実際には、以下を /etc/apt/sources.list
の最終行に追加するか、以下の内容で /etc/apt/sources.list.d/nginx.list
なるファイルを作成する。
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2. Nginx のインストール
Apt パッケージリストを更新後、 Nginx をインストールする。
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3. インストールの確認
Nginx がインストールできたか確認してみる。(-v
の代わりに -V
オプションを使用すると詳細に表示される)
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4. 設定
今回のインストール環境の場合、基本的(グローバル)な設定のファイルは /etc/nginx/nginx.conf
で、このファイルから /etc/nginx/conf.d
ディレクトリ配下の設定ファイルを読み込む形式となっている。
取り急ぎ、デフォルトのままとした。
詳細な設定は、「当ブログ Nginx 関連の過去記事」を参照。
5. ファイアウォール(ufw)の設定
TCP ポート 80 を開放する必要がある。(HTTPS の場合は TCP 443
)
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6. サーバの起動
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7. 起動確認
ブラウザで http://<サーバアドレス or ホスト名>/
にアクセスしてみる。
Welcome to nginx!
と以下5行くらい表示されば成功。
8. 自動起動の設定
マシン起動時に自動で Nginx を起動させるには以下のようにする。(インストール直後は自動起動するようになっているが)
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(nginx
はネイティブなサービスでないため、 systemd-sysv-install
にリダイレクトされる)
自動起動しないようにするには、
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9. 参考サイト
以上。