CentOS - オリジナルインストールISO作成!
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今日は、CentOSのオリジナルインストールDVDイメージを作成すること挑戦しました。 (とりあえずのインストールが自動でできるインストールDVDイメージです)
通常GUI画面で「 revisor 」とか「 kickstart 」を使用してインストールオプションを設定したksファイルを作成し、それを既存のインストールイメージに組み込ませてオリジナルのインストールイメージを作成するような方法を使用するようです。
今回は、CentOSを普通にインストールした際に作成されるksファイルを流用して作成することにします。 ※ISOイメージの作成はCentOS上で行います。
作業記録
1.「 mkisofs 」コマンドの準備
ISOイメージを作成するパッケージをインストールしておきます。
# yum -y install mkisofs
2.デフォルトのISOイメージの準備
デフォルトのインストールISOイメージを適当な場所に準備し、マウントします。
# mkdir /home/tmp/iso ← マウントポイントの作成
# mount -t iso9660 -o loop,rw /home/tmp/CentOS-5.4-i386-bin-DVD.iso /home/tmp/iso ← マウント
# ls /home/tmp/iso ← ISOイメージの内容確認
CentOS RELEASE-NOTES-en_US RELEASE-NOTES-pt_BR
EULA RELEASE-NOTES-en_US.html RELEASE-NOTES-pt_BR.html
GPL RELEASE-NOTES-es RELEASE-NOTES-ro
NOTES RELEASE-NOTES-es.html RELEASE-NOTES-ro.html
RELEASE-NOTES-cs RELEASE-NOTES-fr RPM-GPG-KEY-CentOS-5
RELEASE-NOTES-cs.html RELEASE-NOTES-fr.html RPM-GPG-KEY-beta
RELEASE-NOTES-de RELEASE-NOTES-ja TRANS.TBL
RELEASE-NOTES-de.html RELEASE-NOTES-ja.html images
RELEASE-NOTES-en RELEASE-NOTES-nl isolinux
RELEASE-NOTES-en.html RELEASE-NOTES-nl.html repodata
※当方はデフォルトのインストールISOイメージは”/home/tmp”においています。
3.ファイルコピー
ISOイメージ内のファイルを全て作業用ディレクトリへコピーします。
# cp -r /home/tmp/iso /homt/tmp/CentOS_5-4_org
4.ksファイルの準備
CentOSをインストールした際に自動で作成されたksファイルがルートに「 anaconda-ks.cfg 」という名前で存在するはずです。 「 anaconda-ks.cfg 」を先ほど作成した作業用ディレクトリ以下の”isolinux”ディレクトリにコピーします。
# cp ./anaconda-ks.cfg /home/tmp/CentOS_5-4_org/isolinux/
そして、必要に応じてIPアドレスなどを編集しておきます。
5.「 isolinux.cfg 」ファイルの編集
自動でインストールが開始されるように、”isolinux”ディレクトリ内の「 isolinux.cfg 」を以下のように編集します。
# vi /home/tmp/CentOS_5-4_org/isolinux/isolinux.cfg
default setup ← default linuxの記述を「default setup」に変更
−−−− 途中省略 −−−−
label setup ← 追加
kernel vmlinuz ← 追加
append ks=cdrom:/isolinux/ks.cfg initrd=initrd.img ← 追加
6.ISOイメージの作成
「 mkisofs 」コマンドを使用して、作業用ディレクトリを丸ごとISOイメージ化します。
# cd /home/tmp/CentOS_5-4_org ← 作業用ディレクトリへ移動
# mkisofs -r -l -J -o ../CentOS_5-4_org.iso -b isolinux/isolinux.bin -c isolinux/boot.cat -no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table .
※オプションの意味は”mkisofs -help”によると、以下のようです。
-l : Allow full 31 character filenames for ISO9660 names
-r : Generate rationalized Rock Ridge directory information
-J : Generate Joliet directory information
-o FILE : Set output file name
-b FILE : Set El Torito boot image name
-c FILE : Set El Torito boot catalog name
-no-emul-boot : Boot image is 'no emulation' image
-boot-load-size # : Set numbers of load sectors
-boot-info-table : Patch boot image with info table
7.確認
今回の場合、”/home/tmp”ディレクトリに「 CentOS_5-4_org.iso 」というISOイメージファイルができているはずです。 あとは、通常のISOイメージとして使用できます。 当方はこのISOファイルをWindows側へコピーしてVMwareへインストールしてみました。 いつものインストール開始の画面(”boot:”と表示される画面)が表示されたらエンターキーでインストールが開始されます。 完了まで自動で動くはずです。
※今回は試験的にVMwarePlayerでインストールを試みました。パーティション構成が異なるため、パーティション設定の箇所で1回パーティションの再設定をしました。
「 ksファイル 」を直接編集したり、「 revisor 」とか「 kickstart 」を使用してもっとカスタマイズすることも可能です。
では。
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