Linux - MySQL 5.5.23 をソースからインストール!

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現在の Scientific Linux 6.2 や CentOS 6.2 ではリポジトリの関係上、パッケージでインストールできる MySQL は 5.1.52 とかです。(今回は RedHat(RPM) 系 Linux での話です。)

MySQL では現在既に 5.5 系がリリースされていますので、今回は最新バージョンの 5.5.23 をソースからインストールしました。

作業記録

0. 前提条件

今回は CentOS 6.2 (x86_64版) で確認しましたが、i386版や Scientific Linux 6.2 でも同様のはずです。

1. 事前準備

今回の作業に必要な以下のパッケージが未導入ならインストールしておく。 (特に “cmake”)

# yum -y install wget
# yum -y install gcc*
# yum -y install make
# yum -y install cmake
# yum -y install ncurses-devel

2. ユーザ作成

MySQL 用ユーザを作成します。

# groupadd mysql
# useradd -r -g mysql mysql

3. アーカイブファイルダウンロード&展開

アーカイブファイルをダウンロード&展開します。 作業ディレクトリは “/usr/local/src/” としています。

# cd /usr/local/src
# wget http://dev.mysql.com/get/Downloads/MySQL-5.5/mysql-5.5.23.tar.gz/from/http://ftp.jaist.ac.jp/pub/mysql/
# tar zxvf mysql-5.5.23.tar.gz

4. ビルド

以下のように cmake, make, make install します。 ※configure ではなく cmake です。

# cd mysql-5.5.23
# cmake . -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=/usr/local/mysql-5.5.23 \
-DMYSQL_DATADIR=/var/mysql/data \
-DENABLED_LOCAL_INFILE=1 \
-DWITH_EMBEDDED_SERVER=1 \
-DDEFAULT_CHARSET=utf8 \
-DDEFAULT_COLLATION=utf8_general_ci \
-DWITH_EXTRA_CHARSETS=all \
-DWITH_INNOBASE_STORAGE_ENGINE=1 \
-DDISABLE_SHARED=1\
-DENABLE_DTRACE=0 \
-DENABLE_GCOV=0 \
-DWITH_DEBUG=0 \
-DENABLE_DEBUG_SYNC=0
# make
# make install

※cmake のオプションについては MySQL :: MySQL 5.5 Reference Manual :: 2.9.4 MySQL Source-Configuration Options を参照。

5. 初期設定

以下のように初期設定をします。

# cd /usr/local/mysql-5.5.23
# chown -R mysql .
# chgrp -R mysql .
# scripts/mysql_install_db --user=mysql --datadir=/var/mysql/data
# chown -R root .
# chown -R mysql /var/mysql/data

6. 設定ファイルコピー

予め用意されている設定ファイルの中から、今回は “my-medium.cnf” をコピーして使用する。

# cp support-files/my-medium.cnf /etc/my.cnf

7. 起動スクリプト編集

起動用スクリプトを編集します。

# cp support-files/mysql.server /etc/rc.d/init.d/mysqld
# vi /etc/rc.d/init.d/mysqld
basedir=/usr/local/mysql-5.5.23
datadir=/var/mysql/data

8. 起動・再起動・ステータス確認・停止のテスト

起動・再起動・ステータス確認・停止ができるか確認する。

# /etc/rc.d/init.d/mysqld start
# /etc/rc.d/init.d/mysqld restart
# /etc/rc.d/init.d/mysqld status
# /etc/rc.d/init.d/mysqld stop

もちろん、”service” コマンドでも起動・再起動・ステータス確認・停止ができるはずです。

9. 自動起動設定

マシン起動時に自動で起動するように設定する。 起動スクリプトの登録と自動起動を設定します。

# chkconfig --add mysqld
# chkconfig mysqld on
# chkconfig --list mysqld
mysqld          0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off

2,3,4,5 が “on” になっていることを確認する。

10. 環境変数 PATH の設定

“mysql” コマンドへのパスを設定するために “.bash_profile” の最終行に以下の記述を追加する。

# cd
# vi .bash_profile
export PATH=$PATH:/usr/local/mysql-5.5.23/bin

マシンを再起動すれば PATH が有効化するが、直ちに有効化したければ以下のようにする。

# source ~/.bash_profile

参考サイト


これでインストールでき、MySQL は利用可能のはずですが、yum でインストールした場合とインストール先等が異なったりするので、その後の設定は若干変わってくると思います。要注意です。 ※ただ、実際には当方のサーバでは yum (標準リポジトリ) でインストールできる 5.1 系の MySQL で運用していますが。。。

以上。





 

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