Scientific Linux - Java SE Development Kit インストール!
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Scientific Linux 6.3 (64bit) に Java SE Development Kit (= JDK) をインストール方法についてです。
以前、CentOS 6.2 (i386) に JDK をインストールしました。
今回もインストール方法はほとんど同じですが、若干異なる部分もあるので記録しておきます。
作業記録
0. 前提条件
- Scientific Linux 6.3 (64bit) での作業を想定。
- Scientific Linux にはデフォルトで Open JDK という Java 開発キットが導入されているはず。
- Open JDK でよいのなら、Java の新規インストールもしなくてよい。
1. インストール済みの JDK 確認
既にインストール済みの JDK を確認してみる。
# rpm -qa | grep jdk
java-1.6.0-openjdk-1.6.0.0-1.49.1.11.4.el6_3.x86_64
不要ですが、とりあえず残しておくことにします。
2. Java SE Development Kit のダウンロード
Oracle の JDK ダウンロードサイト から rpm 版をダウンロードする。 この時、[ Accept License Agreement ] をチェックしてダウンロードする。 ダウンロードしたファイルは分かりやすくするため、 /root に配置した。 【2012.10.05追記】 ※64bit版Linuxで32bit版Firefoxを使用する場合は、64bit版JDKのJREは機能しません。その場合は、32bit版JDKをインストールした方がよいでしょう。
3. インストール
以下のようにしてインストールする。
# rpm -Uvh jdk-7u7-linux-x64.rpm
準備中... ########################################### [100%]
1:jdk ########################################### [100%]
Unpacking JAR files...
rt.jar...
Error: Could not open input file: /usr/java/jdk1.7.0_07/jre/lib/rt.pack
jsse.jar...
Error: Could not open input file: /usr/java/jdk1.7.0_07/jre/lib/jsse.pack
charsets.jar...
Error: Could not open input file: /usr/java/jdk1.7.0_07/jre/lib/charsets.pack
tools.jar...
Error: Could not open input file: /usr/java/jdk1.7.0_07/lib/tools.pack
localedata.jar...
Error: Could not open input file: /usr/java/jdk1.7.0_07/jre/lib/ext/localedata.pack
上記の Error は、調べてみると無視してよいようなので、とりあえず無視します。
4. インストール確認
インストールされたか確認してみる。
# rpm -qa | grep jdk
java-1.6.0-openjdk-1.6.0.0-1.49.1.11.4.el6_3.x86_64
jdk-1.7.0_07-fcs.x86_64
インストールされているようだ。
5. Java バージョン確認
Java のバージョンを確認してみる。
# java -version
java version "1.6.0_24"
OpenJDK Runtime Environment (IcedTea6 1.11.4) (rhel-1.49.1.11.4.el6_3-x86_64)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 20.0-b12, mixed mode)
まだ、既存の Open JDK のバージョンが表示される。
6. alternatives で確認
同時にインストールされた同機能を提供するソフトやバージョンの異なるソフトを管理するためのユーティリティ alternatives を使って Java について確認してみる。
# alternatives --display java
java - ステータスは手動です。
リンクは現在 /usr/lib/jvm/jre-1.6.0-openjdk.x86_64/bin/java を指しています。
/usr/lib/jvm/jre-1.6.0-openjdk.x86_64/bin/java - 優先項目 16000
スレーブ keytool: /usr/lib/jvm/jre-1.6.0-openjdk.x86_64/bin/keytool
スレーブ orbd: /usr/lib/jvm/jre-1.6.0-openjdk.x86_64/bin/orbd
:
====< 途中省略 >====
:
スレーブ tnameserv.1.gz: /usr/share/man/man1/tnameserv-java-1.6.0-openjdk.1.gz
スレーブ unpack200.1.gz: /usr/share/man/man1/unpack200-java-1.6.0-openjdk.1.gz
現在の「最適」バージョンは /usr/lib/jvm/jre-1.6.0-openjdk.x86_64/bin/java です。
alternatives には Open JDK しか登録されていないことが分かる。
7. alternatives に追加
独自にインストールした JDK を alternatives に追加する。 優先項目の値は大きいほど優先度が上がるので、既存の 1.6.0 が 16000 になっているのに合わせて、17000 とした。
# alternatives --install /usr/bin/java java /usr/java/jdk1.7.0_07/bin/java 17000
※alternatives についての詳細は --help
オプションでご確認ください。
※また、CentOS の場合は優先度の値が JDK-1.5.0 で 1500 となっていました。今回は JDK-1.6.0 で 16000 になっています。注意しないと、後からインストールした JDK が最適バージョンに設定されません。
8. alternatives で再度確認
alternatives を使って Java について確認してみる。
# alternatives --display java
java -ステータスは自動です。
リンクは現在 /usr/java/jdk1.7.0_07/bin/java を指しています。
/usr/lib/jvm/jre-1.6.0-openjdk.x86_64/bin/java - 優先項目 16000
スレーブ keytool: /usr/lib/jvm/jre-1.6.0-openjdk.x86_64/bin/keytool
スレーブ orbd: /usr/lib/jvm/jre-1.6.0-openjdk.x86_64/bin/orbd
:
====< 途中省略 >====
:
スレーブ tnameserv.1.gz: /usr/share/man/man1/tnameserv-java-1.6.0-openjdk.1.gz
スレーブ unpack200.1.gz: /usr/share/man/man1/unpack200-java-1.6.0-openjdk.1.gz
/usr/java/jdk1.7.0_07/bin/java - 優先項目 17000
スレーブ keytool: (null)
スレーブ orbd: (null)
:
====< 途中省略 >====
:
スレーブ tnameserv.1.gz: (null)
スレーブ unpack200.1.gz: (null)
現在の「最適」バージョンは /usr/java/jdk1.7.0_07/bin/java です。
独自にインストールした Java が追加され、さらに「最適」バージョンに設定されたことが分かる。
9. alternatives の設定
最初はデフォルトでインストールされている Open JDK が有効になっている(”+”記号が付いている)はずです。
2
を入力して、独自にインストールした Java を有効にする。
# alternatives --config java
2 プログラムがあり 'java' を提供します。
選択 コマンド
-----------------------------------------------
+ 1 /usr/lib/jvm/jre-1.6.0-openjdk.x86_64/bin/java
* 2 /usr/java/jdk1.7.0_07/bin/java
Enter を押して現在の選択 [+] を保持するか、選択番号を入力します:2
10. Java バージョンの再確認
使用可能な Java のバージョンを確認してみる。
# java -version
java version "1.7.0_07"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.7.0_07-b10)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 23.3-b01, mixed mode)
独自にインストールした Java のバージョンが表示された。
11. テストソース作成
コンパイル・実行テスト用のソースを作成する。 【 ファイル名:HelloWorld.java 】
public class HelloWorld {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("Hello World !!");
}
}
12. コンパイル&実行
以下のようにコンパイル・実行してみる。
# javac HelloWorld.Java
# java HelloWorld
Hello World !!
これで、Scientific Linux で Java ソースをコンパイルできるようになりました。
以上。
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