LMDE2 - NetworkManager を使用しないネットワーク設定!
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通常、 LMDE2 (Linux Mint Debian Edition 2) をインストールすると、 NetworkManager もデフォルトで起動するようになっているはずです。(他の Linux ディストリビューションの GUI 環境も同様のはず)
サーバ用途で使用したい場合など、 NetworkManager でなく /etc/network/interfaces
でネットワーク設定したいことがあると思います。
以下、その方法についての記録です。
0. 前提条件
- LMDE2 (Linux Mint Debian Edition 2; 64bit) での作業を想定。
1. 設定ファイルの編集
これまでずっと NetworkManager で管理していた場合は “/etc/network/interfaces” ファイルに詳細な設定が記述されてないはずなので、以下のように記述を追加する。(以下は一例)
File: /etc/network/interfaces
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# interfaces(5) file used by ifup(8) and ifdown(8)
# Include files from /etc/network/interfaces.d:
source-directory /etc/network/interfaces.d
# ==========
# 以下を追加
# ==========
# The loopback network interface
auto lo
iface lo inet loopback
# The primary network interface
auto eth0
iface eth0 inet static
address 192.168.1.3 # マシンのIPアドレス
network 192.168.1.0 # ネットワークアドレス
netmask 255.255.255.0 # ネットマスク
broadcast 192.168.1.255 # ブロードキャストアドレス
gateway 192.168.1.1 # ゲートウェイ(通常、ルータのIPアドレス)
dns-nameservers 192.168.1.2 # DNS サーバの IP アドレス(手前にDNSサーバがなければルータのIPアドレス)
dns-search foo-bar.com # DNS 検索(1個だけなら dns-domain でもよい)
mtu 1454 # MTU 値(必要であれば)
IPv6 を使用しないのであれば、 “/etc/sysctl.conf” に以下の記述を追加する。
File: /etc/sysctl.conf
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net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1 # <= 最終行に追加
2. NetworkManager の停止
$ sudo service network-manager stop
3. NetworkManager 自動起動の停止
$ sudo update-rc.d -f network-manager remove
4. ネットワークの起動
$ sudo service networking start
起動時に以下のようなエラーになる場合は、
Configuring network interfaces...RTNETLINK answers: File exists
Failed to bring up eth0.
done.
一旦、以下を実行してから、再度ネットワークの起動を試みる。
$ sudo ip addr flush dev eth0
さらに、起動時に以下のような警告が出力される場合は、
Configuring network interfaces.../etc/resolvconf/update.d/libc: Warning: /etc/resolv.conf is not a symbolic link to /etc/resolvconf/run/resolv.conf
done.
シンボリックリンクが指定のものと異なることが原因なので、以下を実行してから、再度ネットワークの起動を試みる。(当方は、 /run/resolvconf/resolv.conf
にリンクが張られていた)
$ sudo rm -f /etc/resolv.conf
$ sudo ln -s /etc/resolvconf/run/resolv.conf /etc/resolv.conf
$ sudo resolvconf -u
5. タスクアイコンの非表示
NetworkManager を起動しなくしても、 NetworkManager アプレットがタスクアイコンを表示してしまうので、「自動起動するアプリの設定」で「ネットワーク(ネットワーク接続を管理)」のチェックを外す。
これで、次回システム起動(ログイン)時からタスクアイコンも表示されなくなる。(すぐに非表示にしたければ、 nm-applet
プロセスを KILL すればよい)
6. 確認
ifconfig
コマンド(もしくは ip a
)で確認してみる。
その他、正常に通信できるか確認してみる。(ping
してみたり、 Web ブラウザでページを表示してみたり)
$ ifconfig
eth0 Link encap:イーサネット ハードウェアアドレス 00:23:54:7f:20:31
inetアドレス:192.168.1.3 ブロードキャスト:192.168.1.255 マスク:255.255.255.0
UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1454 メトリック:1
RXパケット:382933 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 フレーム:0
TXパケット:379079 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 キャリア:0
衝突(Collisions):0 TXキュー長:1000
RXバイト:41541136 (39.6 MiB) TXバイト:26349142 (25.1 MiB)
割り込み:17
lo Link encap:ローカルループバック
inetアドレス:127.0.0.1 マスク:255.0.0.0
UP LOOPBACK RUNNING MTU:65536 メトリック:1
RXパケット:4368 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 フレーム:0
TXパケット:4368 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 キャリア:0
衝突(Collisions):0 TXキュー長:0
RXバイト:365949 (357.3 KiB) TXバイト:365949 (357.3 KiB)
以上。
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