玄箱HGにFedora7インストール!
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昨日、うちの玄箱 KURO-BOX/HG の Fedora 8 を Fedora 9 にアップグレードしたら、ちょっと調子が悪い。
原因は多分以下の2つだと思ったところ。
- ダウンロードしたパッケージが ppc でなく、i386 だった。
- ntp を設定していないため、時刻が狂いすぎ。 (どっかにそんな記載のあるサイトがあったんで)
なので、Fedora を一から入れなおそうと思います。
最終的には KURO-BOX/HG を Fedora 10 化してファイルサーバにするつもりです。
玄箱の Fedora 化はいつも「 できる!玄箱 Fedora化!! 」を参考にさせてもらっています。(というか、こちらで提供されているインストールキットがないと Fedora 化は難しいんで) あと、こちらの「 玄箱でFedoraサーバーを構築 」も参考にさせてもらっています。
「できる!玄箱 Fedora化!!」には Fedora 7 のインストールキットがあります。Fedora 7 のインストールキットでインストール後、徐々にグレードアップして Fedora 10 化しようと思っています。
ということで、とりあえずは Fedora 7 化してみます。 玄箱 Fedora 化の詳しい手順は「できる!玄箱 Fedora化!!」に掲載してありますが、今回は、自分用に記録していくことにしていますので、若干環境等異なる場合もあるかもしれません。ご了承下さい。
作業手順
【前提条件】
- Fedora 化する玄箱は KURO-BOX/HG
- KURO-BOX/HG には 320GB のハードディスクを組み込んでいる。
- KURO-BOX/HG には Fedora 9 を導入したが、勝手にリブートしてしまう状態。
- KURO-BOX/HG の IP アドレスは 192.168.11.2
- インストール作業を実行させるマシンは WindowsXP
とはいうものの、初心に戻って、玄箱の初期化からします。
1.玄箱の準備
今回は通常あるようなやり方で EM モード化を試したができなかったので、ファイルシステムを強制的に破壊してみた。
$ su - # <- root ユーザになる
パスワード:
# dd if=/dev/zero of=/dev/hda bs=1024 count=1024 # <- ファイルシステムの破壊
1024+0 records in
1024+0 records out
1048576 bytes (1.0 MB) copied, 0.111412 s, 9.4 MB/s
# reboot # <- 再起動
Broadcast message from masaru@KURO-BOX
(/dev/pts/0) at 2:11 ...
The system is going down for halt NOW!
2.ファイアウォールの無効化
Windows ファイアウォールを「無効」にする。
3.セットアップ
玄箱付属の CD から “KuroBoxSetup.exe” を実行し、「セットアップ開始」ボタンをクリックする。 新品のハードディスクの場合はたしかサブネットマスクの関係でそのままではエラーになるはず。
4.ファイアウォールの有効化
セットアップが無事終了したら、Windows ファイアウォールを「有効」にする。
5.動作確認
ブラウザから “http://192.168.11.2/” に、ユーザ/パスワード[ root / webadmin ]で接続してみる。 その他、チェックしてみて、デフォルトの玄箱が使えたら OK!
↓↓ ここから、Fedora化 ↓↓ ※別にここからやってもよかったけど。。。
6.インストールキットのダンロード
「 できる!玄箱 Fedora化!! 」のサイトから “F4K Install Kit インストールアーカイブ” [ f4k092.zip ]を Windows マシンにダウンロードする。
7.玄箱のEMモード化
玄箱に、ユーザ/パスワード[ root / kuroadmin ]で telnet 接続し、EM モード化する。
Kuroutoshikou KURO-BOX/HG (IESHIGE)
Linux/ppc 2.4.17_mvl21
KURO-BOX login: root
Password:
Linux (none) 2.4.17_mvl21 #24 2004年 10月 19日 火曜日 17:17:03 JST ppc unknown
# echo -n 'NGNG' > /dev/fl3
#
玄箱の電源ボタンを長押しし一旦電源を切った後、再度立ち上げる。
8.インストールキットの展開
ダウンロードしたインストールキット “f4k092.zip” を展開する。 以下のファイルが存在するはず。
- f4k_f7.tar.gz
- F4KSetupc.exe
- kctrl.dll
- Readme.txt
9.ファイアウォールの無効化
Windows ファイアウォールを「無効」にする。 (ファイアウォールを「有効」のままでも大丈夫のような・・・)
10.セットアップの実行
Windows マシン上から “F4KSetupc.exe” をダブルクリック等で実行させる。 セキュリティの警告が出た場合、「ブロックを解除する」で OK。 当方は、設定は以下のようにしました。
----------------------------------------------------------------
Fedora for 玄箱&玄箱/HG Install Kit
Version 0.9.2 β (2007/06/16)
Copyright(C) 2006-2007 by Kuri-soft
URL http://www.shinkr-webpj.jp
E-mail shinkr@shinkr-webpj.jp
----------------------------------------------------------------
Fedora release 7 (Moonshine) [ 2007/5/31 Release Version ]
----------------------------------------------------------------
玄箱を確認します.
接続先:192.168.11.2
接続機種:玄箱/HG
ディスクサイズを設定します.
ディスク容量を「xxx」Mbyteで指定して下さい([] 内はデフォルト).
/dev/hda1 : 基本領域 [256] 512
/dev/hda2 : swap領域 [256] 512
/dev/hda3 : Fedoraインストール領域 [4096] 8192
ネットワークを設定します([] 内はデフォルト).
ホスト名を指定して下さい. [KURO-F7] KURO-BOX
DHCPを使用しますか? < y/n > n
IPアドレスを指定して下さい. [192.168.11.150] 192.168.11.2
サブネットマスクを指定して下さい. [255.255.255.0] 255.255.255.0
ネットワークアドレスを指定して下さい. [192.168.11.0] 192.168.11.0
ブロードキャストアドレスを指定して下さい. [192.168.11.255] 192.168.11.255
デフォルトゲートウェイを指定して下さい. [192.168.11.1] 192.168.11.1
DNSサーバを指定して下さい. [192.168.11.1] 192.168.11.3
以下の内容で設定します.
■ディスクレイアウト
/dev/hda1 : 基本領域 ---------------> 512Mbyte
/dev/hda2 : swap領域 ---------------> 512Mbyte
/dev/hda3 : Fedoraインストール領域 -> 8192Mbyte
/dev/hda4 : その他の領域 -----------> 残り
■ネットワーク設定
ホスト名 : KURO-BOX
IPアドレス : 192.168.11.2
サブネットマスク : 255.255.255.0
ネットワークアドレス : 192.168.11.0
ブロードキャストアドレス : 192.168.11.255
デフォルトゲートウェイ : 192.168.11.1
DNSサーバ : 192.168.11.3
以上の設定でよろしいですか?< y/n/q > y
192.168.11.3
セットアップを開始してもよろしいですか?< y or n > y
セットアップを開始します.
初期処理中...
通信の確立中...
フォーマット中...
フォーマットが正常に終了しました
ファイルの転送中...
ファイルの転送が正常に終了しました
セットアップを実行中です(フェーズ1)...
セットアップ(フェーズ1)が終了しました.
セットアップを実行中です(フェーズ2)...
セットアップ(フェーズ2)が終了しました.
セットアップが正常に終了しました.
セットアップが終了すると自動で電源が切れる。
11.ファイアウォールの有効化
セットアップが無事終了したら、Windows ファイアウォールを「有効」にする。
12.電源オン
玄箱の電源ボタン押して、電源を入れる。 “Readme.txt” の説明にもあるように、セットアップ後初回立ち上げ時に、うまく起動しないことがあるそうだ。 (ちなみに、うちはいつもうまく起動しませんが・・・) 3分以上たっても POWER ランプがゆっくりとした点滅のままの場合は、一旦電源を抜いてから再度起動してみるといいみたい。
13.接続確認
telnet では接続できないので SSH で接続する。 当方は Poderosa を使用。 接続できるアカウントは以下の2つ。[ ユーザ/パスワード ]
- root / kuro
- fedora / fedora
とりあえず、[ root / kuro ]でログインしました。
14.各種設定の確認
セットアップ時に設定した内容が正しいか確認する。 以下は変更なし。
# vi /etc/sysconfig/network
NETWORKING=yes
HOSTNAME=KURO-BOX
GATEWAY=192.168.11.1
以下、 “GATEWAY” が無いので追加。
# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
DEVICE=eth0
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=static
IPADDR=192.168.11.2
NETWORK=192.168.11.0
BROADCAST=192.168.11.255
NETMASK=255.255.255.0
GATEWAY=192.168.11.1 # <- 無かったので追加
DNS1=192.168.11.3 # <- 無かったので追加
DNS2=192.168.11.1 # <- 無かったので追加
DOMAIN=mk-mode.com # <- 無かったので追加
Fedora 8 にアップグレードした時は、上記の最後の3行がないと名前解決ができないエラーになるんで。。。 以下は変更なし。
# vi /etc/hosts
127.0.0.1 localhost
192.168.11.2 KURO-BOX
以下は変更なし。
# vi /etc/resolv.conf
nameserver 192.168.11.3
15.リブート
設定を反映させるためにリブートする。
# reboot
Broadcast message from root (pts/0) (Tue Mar 17 12:22:54 2009):
The system is going down for system halt NOW!
16.バージョン確認
root ユーザで以下のように入力してバージョンを確認する。
# cat /etc/fedora-release
Fedora release 7 (Moonshine) # <- Fedora 7 になってる
#
17.その他
ついでに既存の fedora ユーザを削除し、root ユーザのパスワードを変更。さらに自分用のユーザ masaru を追加する。
# userdel fedora
# passwd
Changing password for user root.
新しいUNIX パスワード:
新しいUNIX パスワードを再入力してください:
passwd: all authentication tokens updated successfully.
# useradd masaru
# passwd masaru
Changing password for user masaru.
新しいUNIX パスワード:
新しいUNIX パスワードを再入力してください:
passwd: all authentication tokens updated successfully.
#
※次からは自分用のユーザ masaru でログインし、”su -“ で root ユーザになってから作業をする。
今回はここまで。
今回のインストールキットの yum には不具合があるので、次回は yum を入れ替えます。
では。
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