WindowsXP - Ruby1.9.2をインストール!

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当方の地元「松江市」は「Ruby」を開発し名誉松江市民にもなられた「まつもとゆきひろ」氏ゆかりの街です。

そこで、当方も「Ruby」に触れてみようと、とりあえずWindowXP環境に「Ruby」をインストールしてみました。

ちなみに「Ruby」の各種情報は「Ruby公式サイト」を参照してください。 ※開発者が日本人であることもあって日本語での情報が豊富ですし、メーリングリストも利用できます。

今回は以下のことを行いました。

  • Ruby本体 のインストール
  • 拡張ライブラリ のインストール
  • Ruby on Rails のインストール
  • 超簡単な動作確認

以下がその記録です。

Ruby本体 のインストール

1.バイナリファイルのダウンロード

ソースコードからのインストールも出来るようですが、今回はバイナリファイルからのインストールとしました。 mswin32版を提供している有志のWebサイト「Ruby-mswin32 (ja)[mswin32版を提供している有志のWebサイト]」の「Release」ページから、アーカイブファイル「ruby-1.9.2-p0-i386-mswin32.zip」をダウンロードします。

2.バイナリファイルの展開

先ほどダウンロードしたアーカイブファイルを展開し、出来たフォルダを「ruby」とリネームします。 そして、そのフォルダをCドライブ直下に配置します。 (どこに配置してもOKです)

3.環境変数の設定

「コントロールパネル」−「システム」の[詳細設定]タブの画面でシステム環境変数の「Path」に以下の記述を追加します。

;C:\ruby\bin

そして、この設定を反映させるためにWindowsを再起動させます。

4.インストールの確認

「Ruby」がインストールできたか、コマンドプロンプトで以下のように入力+エンターし確認します。

C:\Documents and Settings\hoge>ruby -v
ruby 1.9.2p0 (2010-08-18 revision 29036) [i386-mswin32] ← このように出力されればOK

拡張ライブラリ のインストール

1.ライブラリ「GNU Readline」のインストール

「irb」と呼ばれるインタラクティブシェル(対話形式でRubyを実行できる環境)を導入します。 「irb」を利用するために必要なライブラリが、「GNU Readline」です。 「Just another Ruby porter」から「readline-4.3-2-mswin32.zip」をダウンロード&展開し、binフォルダ内にある「readline.dll」を「C:\ruby\bin」へコピーします。

2.ライブラリ「zlib」のインストール

Ruby 1.9系統では、ライブラリ管理システムの「RubyGems」が標準で添付されています。

C:\Documents and Settings\hoge>gem -v

で確認できます。 しかし、このままではRubyGemsのすべての機能を使うことができません。 まず、データの圧縮/展開を行うためのライブラリ「zlib」が不足しているようです。 「Just another Ruby porter」から「zlib-1.1.4-1-mswin32.zip」をダウンロード&展開し、binフォルダ内にある「zlib.dll」を「C:\ruby\bin」へコピーします。

3.ライブラリ「OpenSSL」のインストール

そしてもうひとつ、データを暗号化して通信するSSL/TLSのためのオープンソース「OpenSSL」が不足しているようです。 これは「Just another Ruby porter」からダウンロードできる「OpenSSL」には含まれていないようです。(当記事執筆時点) そこで、こちらから「openssl-0.9.8k_WIN32.zip 」をダウンロード&展開し、binフォルダ内にある「libeay32.dll」と「ssleay32.dll」を「C:\ruby\bin」へコピーします。

4.ライブラリ「iconv」のインストール

異なる文字コードを扱う場合に、文字コードの変換の役割をはたす「iconv」が必要になる場合があるようです。 Meadowy.orgから「iconv-1.8.win32.zip」をダウンロード&展開し、libフォルダ内にある「iconv.dll」を「C:\ruby\bin」へコピーします。

Ruby on Rails のインストール

1.「Ruby on Rails」のインストール

「Ruby on Rails」(ルビーオンレイルズ)は「Ruby」で書かれたオープンソースのWebアプリケーションフレームワークです。 インストールはコマンドプロンプトからgemコマンドを使って行います。

C:\Documents and Settings\hoge>gem install rails -y
INFO:  `gem install -y` is now default and will be removed
INFO:  use --ignore-dependencies to install only the gems you list
Successfully installed activesupport-3.0.0
:
Successfully installed rails-3.0.0
23 gems installed
Installing ri documentation for activesupport-3.0.0...
:
Installing RDoc documentation for rails-3.0.0...

2.インストールの確認

同じくコマンドプロンプトから以下のコマンドで確認します。

C:\Documents and Settings\hoge>rails -v
Rails 3.0.0 ← このように出力されればOK

また以下のように入力すると、「RubyGems」を使ってインストールしたパッケージの一覧がバージョン付きで表示されます。

C:\Documents and Settings\hoge>gem list

*** LOCAL GEMS ***

abstract (1.0.0)
:
tzinfo (0.3.23)

超簡単な動作確認

1.「Ruby」の動作確認

「Ruby」についての詳しいことはまだわからないので、ここでは「Ruby」本体が動作するかのみ確認します。 コマンドプロンプトで以下のように実行します。

C:\Documents and Settings\masaru>ruby.exe -e 'puts "Hello, world!"'
Hello, world! ← このように出力されればOK

今回のインストール作業は以上です。

この他に、デフォルトのデータベースとなっている「SQLite3」を使用する場合、「SQLite3」アダプターのインストールも必要のようですが、今のところ「Ruby」でデータベースを使用する予定はないので行っていません。 (データベースを使うにしても「SQLite3」を使うかどうかもわからないので・・・)

今日は以上です。 ではまた。

追記

今回、Windows用「Ruby」はアーカイブファイルを展開して使用する方法を紹介しましたが、Windows用のインストーラも用意されていています。そのインストーラを使用すれば、拡張ライブラリも最初からインストールされます。





 

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