Scientific Linux - NVIDIA ドライバのインストール!
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当方がメインで使用していたマシンに Scientific Linux 6.3 (GNOME) をインストールしたので、NVIDIA ビデオカード対応のドライバもインストールしました。
作業が単純ではないので、記録として残しておきます。
作業記録
0. 前提条件
- 作業するマシンには Scientific Linux 6.3 (64bit版) Gnome がインストールされている。 (CentOS や Gnome 以外でも同じでしょう)
- マシンに搭載されているビデオカードは、EN9600GT/HTDI/512M/R3
1. ドライバの準備
nvidia ドライバダウンロードページ から、マシンに搭載されているビデオカードに合ったドライバをダウンロードする。 当方は、
- ビデオカード:EN9600GT/HTDI/512M/R3
- OS:Scientific Linux 6.3 (64bit版)
なので、”NVIDIA-Linux-x86_64-304.43.run” をダウンロードした。 ダウンロードしたドライバを分かりやすいように /root に配置。
2. システムアップデート
念のため、システムのアップデートをしておく。
# yum -y update
3. 必要なパッケージのインストール
ドライバインストールに必要なパッケージをインストールしておく。
# yum -y install kernel-devel
# yum -y install gcc*
# yum -y install freeglut
# yum -y install freeglut-devel
4. カーネルバージョンの固定化
カーネルをバージョンアップするたびにドライバーを再インストールするのが面倒なので,yum update
でカーネルが自動的にアップデートされないようにする.
# vi /etc/yum.conf
exclude=kernel* # <= 追加
5. nouveau の無効化
デフォルトで使用されるビデオドライバ nouveau を無効化する。
# cp /etc/modprobe.d/blacklist.conf /etc/modprobe.d/blacklist.conf.old
# vi /etc/modprobe.d/blacklist.conf
blacklist nouveau # <= 最終行に追加
options nouveau modeset=0 # <= 最終行に追加
6. ランレベル変更&再起動
CUI モードで起動させるためにランレベルを変更する
# vi /etc/inittab
#id:5:initdefault:
# ↓ 変更
id:3:initdefault:
そして、再起動
# shutdown -r now
7. ログイン
CUI モードで再起動したら、root でログインする。
8. ドライバインストール
以下のコマンドでドライバのインストールを開始する。
sh NVIDIA-Linux-x86_64-304.43.run
- 画面には同意するかしないかの選択画面が表示されるので [ Accept ] を選ぶ。
- 32bit 対応 OpenGL ライブラリをインストールするか否か聞かれ、[ YES ] を選択した。(問題なかった)
- インストールに成功したら [ OK ] を選択する。
9. ランレベル変更&再起動
GUI モードでの起動に戻すためにランレベルを元に戻す。
# vi /etc/inittab
#id:3:initdefault:
# ↓ 変更
id:5:initdefault:
そして、再起動
# shutdown -r now
10. 確認
再起動したら、GNOME メニューの [システム] - [設定] に [ NVIDIA X Server Settings ] ができているはずで、ビデオカードの各種設定が可能になる。 これで、「デスクトップ効果」で Compiz を有効にしたりできる。
サーバ用途なら不要な作業ですが、デスクトップ用途となると必須ですね。
以上。
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