Scientific Linux - Firefox 最新版インストール!
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Scientific Linux や CentOS のデスクトップ環境にデフォルトで入っている Web ブラウザ Firefox を最新版にする方法についてです。
単純な作業ではなかったため、記録として残しておきます。
作業記録
0. 前提条件
- 作業環境は Scientific Linux 6.3(64) Gnome を想定。 (CentOS + Gnome 環境でも同じ。おそらく KDE 等も同じでしょう。)
- デフォルトでインストールされている Firefox は 10.0.7-1.el6_3 (64bit版)
- 新しくインストールする Firefox は 15.0.1 (32bit版) (32bit 版しか用意されていませんが、64bit 環境でも動作するようです)
1. デフォルトの Firefox アンインストール
デフォルトでインストールされている Firefox は不要なので、アンインストールしておく。
# yum remove firefox
2. 必要なパッケージのインストール
Firefox のインストールに必要なパッケージをあらかじめインストールしておく。 以下は、自分が試行錯誤した末に必要だと判断したパッケージです。 環境によっては不要なもの、必要なものがあるかもしれません。 また、今回作業する環境は 64bit 環境ですが、インストールする Firefox は 32bit 版です。 32bit 版しか用意されていないからですが、64bit 環境でも使えるようです。 よって、以下のパッケージも 32bit 版です。
# yum install PackageKit-gtk-module.i686
# yum install glibc.i686
# yum install libstdc++.i686
# yum install xulrunner.i686
# yum install gtk2-engines.i686
# yum install libcanberra-gtk2.i686
3. アーカイブダウンロード
インストールする Firefox のアーカイブを [ http://www.mozilla.jp/firefox/ ] からダウンロードする。 今回ダウンロードしたのは firefox-15.0.1.tar.bz2 です。
4. アーカイブ展開
まず、インストール先ディレクトリを作成してアーカイブファイルを移動する。
# mkdir -p /usr/local/firefox
# mv <アーカイブファイルのあるディレクトリ>/firefox-15.0.1.tar.bz2 /usr/local/firefox/
そして、展開する。
# cd /usr/local/firefox
# tar jxvf firefox-15.0.1.tar.bz2
さらに、展開して出来たディレクトリに分かり易いようにバージョンを追加してリネームする。
# mv firefox firefox-15.0.1
5. リンク作成
デフォルトで利用するFirefoxのリンクを作成する。
# ln -s /usr/local/firefox/firefox-15.0.1 default
この時点で、/usr/local/firefox/default/firefox
を実行すれば Firefox が起動するはずです。
デスクトップから起動できるようにショートカットをデスクトップに作成する。
# cd /home/<ユーザ名>/デスクトップ
# ln -s /usr/local/firefox/default/firefox Firefox
デスクトップに Firefox 用のリンクができます。 アイコンはプロパティで変更してください。 また、パネルに追加するなどしてもよいでしょう。
6. 日本語入力対応
このままでは、Firefox は起動するものの日本語入力が出来ない状態です。 ibus-gtk パッケージをインストールする。
# yum install ibus-gtk.i686
これで、Firefox 環境が整いました。
当方がよく使用するブラウザは Firefox, Google Chrome ですが、クロスブラウザ対応の関係で他のブラウザも使用する機会があります。 徐々に整えていこうと考えています。
以上。
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