Linux Mint - Oracle Java Development Kit インストール!
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Linux Mint 13 Maya(64bit) には、デフォルトで OpenJDK という Java がインストールされていますが、これでは具合が悪いことがあるため Oracle の Java Development Kit (JDK) をインストールしました。
以前、CentOS や Scientific Linux へ Oracle の JDK をインストールする方法は紹介しました。
Debian 系はまた少しだけ異なるので、記録として残しておきます。
また、PPA というリポジトリを使用してインストールする方法もあるようですが、ライセンス的にグレーのようなので、ソースをダウンロードする方法を採っています。
作業記録
0. 前提条件
- Linux Mint 13 Maya (64bit) のデスクトップ環境 Mate での作業を想定。
- Debian, Ubuntu 等の Debian 系は同じ。
- root ユーザでの作業ではなく、一般ユーザでの作業。 (root 権限が必要な場合は sudo で)
- 環境によっては、以下の内容と若干異なる部分があるかもしれない。
1. デフォルトインストールの Java を確認
$ java -version
java version "1.6.0_24"
OpenJDK Runtime Environment (IcedTea6 1.11.4) (6b24-1.11.4-1ubuntu0.12.04.1)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 20.0-b12, mixed mode)
OpenJDK 版の Java がインストールされ有効になっていることがわかる。
2. アーカイブファイルの準備
Java SE Development Kit 7 Downloads から “jdk-7-linux-x64.tar.gz” をダウンロードし、解凍しておく。 そして、”/usr/lib/jvm” ディレクトリへ移動しておく。
$ sudo mv jdk1.7.0 /usr/lib/jvm/
3. Java のインストール・設定
“update-alternatives” コマンドを使用して、Oracle Java をインストール・設定する。
まず、存在する Java のバージョンを確認する。
$ sudo update-alternatives --config java
リンクグループ java に 1 つの alternative のみがあります: /usr/lib/jvm/java-6-openjdk-amd64/jre/bin/java
設定は行いません。
次に、Oracle Java をインストールする。(オプションの “1” は優先度)
$ sudo update-alternatives --install /usr/bin/java java /usr/lib/jvm/jdk1.7.0/jre/bin/java 1
再度、存在する Java のバージョンの一覧を表示し、今インストールした Oracle Java をデフォルトに設定する。
$ sudo update-alternatives --config java
alternative java (/usr/bin/java を提供) には 2 個の選択肢があります。
選択肢 パス 優先度 状態
------------------------------------------------------------
* 0 /usr/lib/jvm/java-6-openjdk-amd64/jre/bin/java 1061 自動モード
1 /usr/lib/jvm/java-6-openjdk-amd64/jre/bin/java 1061 手動モード
2 /usr/lib/jvm/jdk1.7.0/jre/bin/java 1 手動モード
現在の選択 [*] を保持するには Enter、さもなければ選択肢の番号のキーを押してください: 2
update-alternatives: /usr/bin/java (java) を提供するために 手動モード で /usr/lib/jvm/jdk1.7.0/jre/bin/java を使います。
最後に、Oracle Java が有効になったかバージョンで確認する。
$ java -version
java version "1.7.0"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.7.0-b147)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 21.0-b17, mixed mode)
4. Javac のインストール・設定
同様に、”update-alternatives” コマンドを使用して、コンパイラ Javac をインストール・設定する。
まず、存在する Javac のバージョンを確認する。
$ sudo update-alternatives --config javac
update-alternatives: エラー: javac の alternatives がありません。
次に、Oracle Java をインストールする。(オプションの “1” は優先度)
$ sudo update-alternatives --install /usr/bin/javac javac /usr/lib/jvm/jdk1.7.0/bin/javac 1
update-alternatives: /usr/bin/javac (javac) を提供するために 自動モード で /usr/lib/jvm/jdk1.7.0/bin/javac を使います。
再度、存在する Javac のバージョンを確認すべく、以下のコマンドを実行する。 今回インストールした Javac しかないので、設定はしなくていよい。
$ sudo update-alternatives --config javac
リンクグループ javac に 1 つの alternative のみがあります: /usr/lib/jvm/jdk1.7.0/bin/javac
設定は行いません。
最後に、Oracle Javac が有効になったかバージョンで確認する。
$ javac -version
javac 1.7.0
5. 動作確認
Java ソースを書いてみるなして動作を確認する。
これで、Linux Mint でも Oracle の Java が使えるようになりました。 当方、Open JDK で Jar ファイルの実行がうまくいかなったものも、Oracle Java では正常に動作しました。
以上。
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