CentOS 6.5 - ファイルサーバ(NFS)構築!
Updated:
前回は CentOS 6.5 サーバに FTP サーバ vsftpd の構築を行いました。
今回はファイルサーバ NFS の構築を行います。
0. 前提条件
- CentOS 6.5(x86_64) を Minimal で最小インストールしている。
- クライントマシンは Linux Mint 14(64bit) を想定。
- 接続可能なマシンのネットワークは 192.168.11.0/24 を想定。
- ドメイン名は mk-mode.com、サーバホスト名は vbox を想定。
- NFS 用ディレクトリを新たに作成する。(”/home” 配下に “/exports” ディレクトリを作成する)
- クライアント側でマウントに使用するディレクトリは “/var/exports” とする。
- サーバ側は root で作業することを想定、クライアント側は一般ユーザで作業することを想定している。
- 過去にこのサイトを参考にして作業した際に記録していたものを参照している。
1. インストール
NFS サーバツールを以下のようにしてインストールする。
# yum -y install nfs-utils
2. 設定ファイル編集
NFS 設定ファイルを以下のように編集する。
File: /etc/idmapd.conf
1
Domain = mk-mode.com # <= 自ドメイン名に変更
3. NFS 用ディレクトリ作成
NFS 用ディレクトリを作成し、所有者を設定する。
# mkdir /home/exports
# chown -R nfsnobody. /home/exports
4. exports 編集
exports ファイルを以下のように編集する。
File: /etc/exports
1
/home/exports 192.168.11.0/24(rw,sync,no_root_squash,no_all_squash) # <= 追加
5. IPv6 無効化設定
IPv6 を無効にしている場合、NFS mountd 起動時に
rpc.mountd: svc_tli_create: could not open connection for udp6
rpc.mountd: svc_tli_create: could not open connection for tcp6
rpc.mountd: svc_tli_create: could not open connection for udp6
rpc.mountd: svc_tli_create: could not open connection for tcp6
rpc.mountd: svc_tli_create: could not open connection for udp6
rpc.mountd: svc_tli_create: could not open connection for tcp6
というエラーが発生ため、”/etc/netconfig” を以下のように編集(コメントアウト)する。
File: /etc/netconfig
1
2
#udp6 tpi_clts v inet6 udp - -
#tcp6 tpi_cots_ord v inet6 tcp - -
6. rpcbind, nfslock, nfs 起動
rpcbind, nfslock, nfs を以下のようにして起動する。
# /etc/rc.d/init.d/rpcbind start
rpcbind を起動中: [ OK ]
# /etc/rc.d/init.d/nfslock start
NFS statd を起動中: [ OK ]
# /etc/rc.d/init.d/nfs start
NFS サービスを起動中: [ OK ]
NFS クォータを起動中: [ OK ]
NFS mountd を起動中: [ OK ]
NFS デーモンを起動中: [ OK ]
RPC idmapd を起動中: [ OK ]
7. 自動起動設定
サーバ起動時に自動で NFS サーバ等が起動するように設定する。
# chkconfig rpcbind on
# chkconfig nfslock on
# chkconfig nfs on
# chkconfig --list rpcbind # <= 2,3,4,5 が "on" であることを確認
rpcbind 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
# chkconfig --list nfslock # <= 2,3,4,5 が "on" であることを確認
nfslock 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
# chkconfig --list nfs # <= 2,3,4,5 が "on" であることを確認
nfs 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
【以下、クライアント側での作業】
8. NFS クライアントインストール
NFS クライアントを以下のようにしてインストールする。
$ sudo aptitude -y install nfs-common
9. idmapd 設定編集
NFS サーバ同様 “etc/idmapd.conf” という設定ファイルを、以下のように編集する。
File: /etc/idmapd.conf
1
Domain = mk-mode.com # < = 自ドメイン名に変更
10. NFS クライアント再起動
設定を反映させるため、NFS クライアントを再起動する。(Linux Mint, Ubuntu の場合)
$ sudo initctl restart idmapd
idmapd start/running, process 14257
ちなみに、クライアントマシンが Debian GNU/Linux なら以下のようにして再起動する。
$ sudo /etc/init.d/nfs-common restart
11. マウント用ディレクトリ作成
マウントするディレクトリを作成する。
$ sudo mkdir /var/exports
12. マウント
NFS サーバのディレクトリ使用するために、クライアントマシンでマウントする。
以下では、クライアントマシンの “/var/exports” ディレクトリにマウントしている。
$ sudo mount -t nfs vbox.mk-mode.com:/home/exports /var/exports
13. 確認
マウントできているか df
コマンドで確認する。
# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda3 7.4G 1.3G 5.7G 19% /
udev 2.0G 4.0K 2.0G 1% /dev
tmpfs 791M 952K 790M 1% /run
none 5.0M 4.0K 5.0M 1% /run/lock
none 2.0G 7.8M 2.0G 1% /run/shm
none 100M 8.0K 100M 1% /run/user
/dev/sda7 7.4G 156M 6.9G 3% /tmp
/dev/sda5 37G 12G 23G 35% /usr
/dev/sda6 37G 3.5G 32G 10% /var
/dev/sda1 230M 34M 185M 16% /boot
/dev/sda8 363G 119G 226G 35% /home
/dev/sdb1 917G 278G 593G 32% /home/etc
vbox.mk-mode.com:/home/exports 18G 1.5G 15G 9% /var/exports
その他、クライアントマシンからファイルを貼り付けてみたり、削除してみたりしてみる。
14. 自動マウント設定
上記の方法ではクライアントマシンを再起動するたびにマウントしないといけないので、マシン起動時に自動マウントようにしたければ以下のように fstab を設定する。
File: /etc/fstab
1
2
%}
vbox.mk-mode.com:/home/exports /var/exports nfs defaults 0 0
クライアントマシン再起動時にマウントされるかも確認しておく。
次回は、ファイルサーバ Samba の構築について紹介する予定です。
以上。
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