CentOS 6.5 - Git サーバ構築!
Updated:
前回は CentOS 6.5 サーバを同期元として rsync でファイル・ディレクトリの同期を行いました。
今回は Git サーバの構築を行います。
0. 前提条件
- CentOS 6.5(x86_64) を Minimal で最小インストールしている。
- クライントマシンは Linux Mint 14(64bit) を想定。
- クライント側から要求があった場合のみ Git サーバを起動するようにするために xinetd を使用する。
- サーバホスト名は “vbox.mk-mode.com”
- サーバマシンに OpenSSH サーバ構築済みで、鍵ペアによる SSH 接続が可能。
- サーバマシンに xinetd 導入済み。
- 一般ユーザは “wheel” に属する “hoge” を想定。
1. Git サーバ構築
1-1. インストール
git, git-daemon, git-all を yum でインストールする。
# yum -y install git git-daemon git-all
# git --version
git version 1.7.1
1-2. xinetd 設定ファイル編集
File: /etc/xinetd.d/git
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# default: off
# description: The git dæmon allows git repositories to be exported using \
# the git:// protocol.
service git
{
disable = no # <= 変更
socket_type = stream
wait = no
user = nobody
server = /usr/libexec/git-core/git-daemon
server_args = --base-path=/var/lib/git --export-all --user-path=public_git --syslog --inetd --verbose
log_on_failure += USERID
}
1-3. Xinetd 再起動
設定を有効化するために xinetd を再起動する。
# /etc/rc.d/init.d/xinetd restart
xinetd を停止中: [ OK ]
xinetd を起動中: [ OK ]
1-4. リポジトリ作成
作成先は /etc/xinetd.d/git の –base-path に指定されている /var/lib/git/ とした。
# cd /var/lib/git/
# mkdir public_git
# mkdir public_git/test.git
# cd public_git/test.git
# git --bare init --shared
Initialized empty shared Git repository in /var/lib/git/public_git/test.git/
--bare
は git
に対するオプションで、管理ファイル等を作成する。
--shared
は init
に対するオプションで、グループ書きこみ権限を追加する。
1-5. git 用グループ作成
Git 用グループを作成し、作成したディレクトリ内の権限を設定する。
# groupadd git
# usermod -G wheel,git hoge
# chown -R root:git .
usermod -G wheel,git hoge
としているのは、hoge ユーザが既に属している wheel グループから外れてしまわないようにするため。
Git 専用のユーザを作成したのなら usermod -G git hoge
とすればよい。
1-6. ディレクトリ確認
この時点で該当ディレクトリは以下のようになっているはず。
# ls -l
合計 32
-rw-rw-r-- 1 root git 23 12月 25 00:58 2012 HEAD
drwxrwsr-x 2 root git 4096 12月 25 00:58 2012 branches
-rw-rw-r-- 1 root git 126 12月 25 00:58 2012 config
-rw-rw-r-- 1 root git 73 12月 25 00:58 2012 description
drwxrwsr-x 2 root git 4096 12月 25 00:58 2012 hooks
drwxrwsr-x 2 root git 4096 12月 25 00:58 2012 info
drwxrwsr-x 4 root git 4096 12月 25 00:58 2012 objects
drwxrwsr-x 4 root git 4096 12月 25 00:58 2012 refs
2. クライアントからテスト
2-1. テスト用ファイル作成
ディレクトリを作成し、テスト用ファイルを配置する。
今回はユーザホーム配下に作成した “src” ディレクトリ配下に “test” ディレクトリを作成し、”test.txt” というテキストファイルを配置した。
$ cd ~/src
$ mkdir test
$ cd test
$ echo "Git Test." > test.txt
2-2. ローカルリポジトリの作成
ディレクトリ内にローカルリポジトリを作成する。
$ git init
Initialized empty Git repository in /home/masaru/src/test/.git/
2-3. ローカルリポジトリでコミット
ファイルをローカルリポジトリに追加、コミットする。
$ git add test.txt
$ git commit -m "First Commit"
2-4. リモートリポジトリの登録
今後登録名で作業できるようにするために、接続先 URL を登録する。
$ git remote add origin ssh://masaru@vbox.mk-mode.com/var/lib/git/public_git/test.git
ちなみに、登録名を省略すると origin になる。
2-5. リモートリポジトリへ Push
リモートリポジトリに push する。
$ git push origin master
Counting objects: 3, done.
Writing objects: 100% (3/3), 229 bytes, done.
Total 3 (delta 0), reused 0 (delta 0)
To ssh://masaru@vbox.mk-mode.com/var/lib/git/public_git/test.git
* [new branch] master -> master
ssh 用の鍵ペアを登録していない場合、パスワードの入力が求められはず。 鍵ペアを登録するとパスワードの入力は不要になる。 また、2回目からは git push のみでよい。
2-6. リモートリポジトリから Pull
リモートリポジトリからローカルへ pull してみる。
$ git pull origin master
From ssh://vbox.mk-mode.com/var/lib/git/public_git/test.git
* branch master -> FETCH_HEAD
Already up-to-date.
2-7. リモートリポジトリを Clone
普段は個人で使用するので、clone することは滅多に無いが、一応テストしてみる。
ローカルにあるリポジトリを一旦削除(削除が心配ならリネーム)し、その後、リモートリポジトリを clone する。
$ cd ..
$ rm -rf test
$ git clone ssh://masaru@vbox.mk-mode.com/var/lib/git/public_git/test.git
Cloning into 'test'...
remote: Counting objects: 3, done.
Receiving objects: 100% (3/3), 228 bytes, done.
remote: Total 3 (delta 0), reused 0 (delta 0)
$ ls -la test
合計 16
drwxr-xr-x 3 masaru masaru 4096 12月 25 01:05 .
drwxr-xr-x 13 masaru masaru 4096 12月 25 01:05 ..
drwxr-xr-x 8 masaru masaru 4096 12月 25 01:05 .git
-rw-r--r-- 1 masaru masaru 10 12月 25 01:05 test.txt
元通りに復活できたので clone テストは成功している。
2-8. Clone したリポジトリに Pull
clone したリポジトリをリモートリポジトリに pull するには、最初から以下のようするだけでよい。
$ git pull
Already up-to-date.
2-9. その他
ちなみに、リモート側に gitweb というのをインストールすると、ブラウザでリモートリポジトリを操作できるようになるようだ。
# yum -y install gitweb
でインストールして、ブラウザで http://<リモート側のホスト名>/git/
にアクセスする。 当方は、今のところ使用するつもりはないで未確認。
次回は、ログ解析ツール LogWatch の導入について紹介する予定です。
以上。
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