CentOS 7.0 - ファイルサーバ NFS 構築!
Updated:
「CentOS 7.0 - ファイルサーバ NFS 構築」についての記録です。
(旧バージョンでの作業記録を更新しました。興味がなければスルーしてください)
0. 前提条件
- CentOS 7.0-1406(x86_64) を NetInstall で最小限インストールしている。
- サーバ用途なので、作業は基本的に全て一般ユーザから root になって行う。
- クライアント側は Linux Mint 17 を想定。
- IPv6 は使用しない。
- 接続可能なマシンのネットワークは 192.168.11.0/24 を想定。
- ドメイン名は mk-mode.com、サーバホスト名は vbox を想定。
- NFS 用ディレクトリを新たに作成する。(”/home” 配下に “/exports” ディレクトリを作成する)
- クライアント側でマウントに使用するディレクトリは “/var/exports” とする。
- サーバ側は root で作業することを想定、クライアント側は一般ユーザで作業することを想定している。
- FirewallD のゾーンは public を使用する。
1. インストール
NFS サーバツールを以下のようにしてインストールする。
# yum -y install nfs-utils
2. 設定ファイル編集
NFS 設定ファイルを以下のように編集する。
File: /etc/idmapd.conf
1
Domain = mk-mode.com # <= 自ドメイン名に変更
3. NFS 用ディレクトリ作成
NFS 用ディレクトリを作成し、所有者を設定する。
# mkdir /home/exports
# chown -R nfsnobody. /home/exports
4. exports 編集
exports ファイルを以下のように作成する。
File: /etc/exports
1
/home/exports 192.168.11.0/24(rw,sync,no_root_squash,no_all_squash) # <= 追加
5. rpcbind, nfs-server, nfs-lock, nfs-idmap 起動
# systemctl restart rpcbind
# systemctl start nfs-server
# systemctl start nfs-lock
# systemctl start nfs-idmap
6. 自動起動設定
サーバ起動時に自動で NFS サーバ等が起動するように設定する。(rpcbind は元々有効化されているが)
# systemctl enable rpcbind
# systemctl list-unit-files -t service | grep rpcbind
rpcbind.service enabled # <= enabled であることを確認
# systemctl enable nfs-server
ln -s '/usr/lib/systemd/system/nfs-server.service' '/etc/systemd/system/nfs.target.wants/nfs-server.service'
# systemctl list-unit-files -t service | grep nfs-server
nfs-server.service enabled # <= enabled であることを確認
# systemctl enable nfs-lock
ln -s '/usr/lib/systemd/system/nfs-lock.service' '/etc/systemd/system/nfs.target.wants/nfs-lock.service'
# systemctl list-unit-files -t service | grep nfs-lock
nfs-lock.service enabled # <= enabled であることを確認
# systemctl enable nfs-idmap
ln -s '/usr/lib/systemd/system/nfs-idmap.service' '/etc/systemd/system/nfs.target.wants/nfs-idmap.service'
# systemctl list-unit-files -t service | grep nfs-idmap
nfs-idmap.service enabled # <= enabled であることを確認
7. ファイアウォール設定
# firewall-cmd --add-service=nfs
success
# firewall-cmd --add-service=nfs --permanent
success
# firewall-cmd --list-services
dhcpv6-client dns ftp nfs ssh
【以下、クライアント側での作業】
8. NFS クライアントインストール
$ sudo aptitude -y install nfs-common
9. 設定ファイル編集
NFS サーバ同様 “etc/idmapd.conf” という設定ファイルを、以下のように編集する。
File: /etc/idmapd.conf
1
Domain = mk-mode.com # < = 自ドメイン名に変更
10. NFS クライアント再起動
設定を反映させるため、NFS クライアントを再起動する。(Linux Mint, Ubuntu の場合)
$ sudo initctl restart idmapd
idmapd start/running, process 14257
ちなみに、クライアントマシンが Debian GNU/Linux なら以下のようにして再起動する。
$ sudo /etc/init.d/nfs-common restart
11. マウント用ディレクトリ作成
$ sudo mkdir /var/exports
12. マウント
NFS サーバのディレクトリ使用するために、クライアントマシンでマウントする。
以下では、クライアントマシンの “/var/exports” ディレクトリにマウントしている。
$ sudo mount -t nfs vbox.mk-mode.com:/home/exports /var/exports
13. 確認
マウントできているか df
コマンドで確認する。
# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda3 7.4G 1.3G 5.7G 19% /
udev 2.0G 4.0K 2.0G 1% /dev
tmpfs 791M 952K 790M 1% /run
none 5.0M 4.0K 5.0M 1% /run/lock
none 2.0G 7.8M 2.0G 1% /run/shm
none 100M 8.0K 100M 1% /run/user
/dev/sda7 7.4G 156M 6.9G 3% /tmp
/dev/sda5 37G 12G 23G 35% /usr
/dev/sda6 37G 3.5G 32G 10% /var
/dev/sda1 230M 34M 185M 16% /boot
/dev/sda8 363G 119G 226G 35% /home
/dev/sdb1 917G 278G 593G 32% /home/etc
vbox.mk-mode.com:/home/exports 18G 1.5G 15G 9% /var/exports
その他、クライアントマシンからファイルを貼り付けてみたり、削除してみたりしてみる。
14. 自動マウント設定
上記の方法ではクライアントマシンを再起動するたびにマウントしないといけないので、マシン起動時に自動マウントようにしたければ以下のように fstab を設定する。
File: /etc/fstab
1
vbox.mk-mode.com:/home/exports /var/exports nfs defaults 0 0
クライアントマシン再起動時にマウントされるかも確認しておく。
以上。
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