Debian 8 (Jessie) - SSH サーバ構築!
Updated:
Debian GNU/Linux 8 (Jessie) 上に SSH サーバを構築する方法についての記録です。
以前古いバージョンでの作業時に残していた記録を参考に作業を行い、今回更新した作業記録を貼付する形式の内容となっています。
(当然ながら、興味がなければスルーしてください)
0. 前提条件
- 「Debian 8 (Jessie) - インストール(サーバ用途・最小構成)!」の方法でインストールが完了していることを想定。
- 「Debian 8 (Jessie) - サーバ初期設定!」の方法で初期設定が完了していることを想定。
- サーバの IP アドレス
192.168.11.102
、ホスト名vbox
、ユーザ名masaru
を想定。 - DNS サーバは未だ設定していない。
(設定済みなら、ローカルから IP アドレスではなくホスト名で SSH 接続可) - クライアント側は Linux Mint 17.1(64bit) を想定。
- SSH 接続に Putty, TeraTerm 等のツールは使用しない。端末コンソールから接続する。
- 以下ではポート 9999 を想定。
1. SSH サーバのインストール
Debian インストール時に SSH サーバをインストールしていなければ、以下のようにして SSH サーバをインストールする。
# apt-get -y install ssh
2. SSH 設定ファイルの編集
root でログインできないよう、設定ファイルを編集する。
ポートもデフォルトの 22 から変更する。(セキュリティ上、必須)
```bash /etc/ssh/sshd_config #Port 22 Port 9999 # <= 適当に変更
PermitRootLogin without-password # <= このままでよい
AllowUsers root # <= ログイン可能なユーザを明示的に設定 AllowUsers masaru # <= 〃
`PermitRootLogin without-password` は、root のログインは許可されるものの、ログインを行うには適切な SSH のキーが必要とされるようになるという意味。
### 3. SSH サーバの再起動
設定を有効化するため、SSH サーバを再起動する。
``` text
# systemctl restart ssh
4. パスワード接続
一旦ログアウト後、再度クライント側の端末コンソールからサーバに接続してみる。
“Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?” で yes
応答、その後パスワードを入力すれば接続できる。
# ssh -p 9999 192.168.11.102
The authenticity of host '[192.168.11.102]:3701 ([192.168.11.102]:3701)' can't be established.
ECDSA key fingerprint is 94:d5:27:0c:d6:f0:0a:65:25:b5:05:0c:f9:82:92:54.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added '[192.168.11.102]:9999' (ECDSA) to the list of known hosts.
masaru@192.168.11.102's password:
The programs included with the Debian GNU/Linux system are free software;
the exact distribution terms for each program are described in the
individual files in /usr/share/doc/*/copyright.
Debian GNU/Linux comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY, to the extent
permitted by applicable law.
Last login: Thu Apr 30 23:34:48 2015
masaru@vbox:~$
クライアント側のユーザがサーバ側と異なる場合は、以下のようにユーザ名も指定する。
# ssh -p 9999 hoge@192.168.11.102
以降、サーバ操作時にクライアント側の端末コンソールから行なう。
クライント側からリモート接続すれば、文字化けしていた日本語も正常に表示されるはず。
5. 鍵ペア(公開・秘密)の生成
クライアント側で以下のコマンドで公開鍵・秘密鍵を生成する。
作成先・ファイル名を指定しなければ、/home/(ユーザ名)/.ssh/ に id_rsa, id_rsa.pub が作成される。 途中、鍵用のパスワードも入力する。
$ ssh-keygen
Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (/home/masaru/.ssh/id_rsa): /home/masaru/.ssh/id_rsa_vbox_debian
Enter passphrase (empty for no passphrase):
Enter same passphrase again:
Your identification has been saved in /home/masaru/.ssh/id_rsa_vbox_debian.
Your public key has been saved in /home/masaru/.ssh/id_rsa_vbox_debian.pub.
The key fingerprint is:
96:af:59:18:9c:a0:c2:da:86:7e:d7:24:05:d0:31:da masaru@p183
The key's randomart image is:
+--[ RSA 2048]-----------------------------------------+
| .oo. |
| oo. |
| . Eo |
| . . + o |
| o . . S |
| + . . o + |
|o o + . o |
|.. . . . + |
| .. . o |
+------------------------------------------------------+
6. サーバ側の設定
作成した鍵ペアで SSH サーバーへ鍵方式でログインできるように、サーバ側の「ログインしようとする一般ユーザ」で設定する。
“~/authorized_keys” には、先ほど作成した鍵ペアの公開鍵ファイル(”xxxx.pub”)の内容をそのまま貼り付ける。
$ mkdir ~/.ssh
$ chmod 700 ~/.ssh
File: ~/.ssh/authorized_keys
1
ssh-rsa .........
$ chmod 600 ~/.ssh/authorized_keys
7. SSH 設定ファイルの編集
パスワード認証をできないようにするため、 SSH 設定ファイルを編集する。
今度は一般ユーザではなく、 su -
で root になって(sudo
コマンドを導入していれば、sudo vi ...
でもよい)。
File: /etc/ssh/sshd_config
1
2
#PasswordAuthentication yes
PasswordAuthentication no # <= コメント解除&変更
8. SSH サーバの再起動
設定を有効化するため、SSH サーバを再起動する。
# systemctl restart ssh
9. 鍵認証接続のテスト
一旦ログアウトし、再度接続する。
パスワード認証ではなく、鍵認証なので以下のようなコマンドとなる。(指定する秘密キーのファイル名は、ペア作成時に指定したファイル名)
鍵用のパスワード問い合わせダイアログが表示されるので応答する。
# ssh -i ~/.ssh/id_rsa -p 9999 192.168.11.102
The programs included with the Debian GNU/Linux system are free software;
the exact distribution terms for each program are described in the
individual files in /usr/share/doc/*/copyright.
Debian GNU/Linux comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY, to the extent
permitted by applicable law.
Last login: Thu Apr 30 23:44:20 2015 from 192.168.11.13
masaru@vbox:~$
2回目からは以下のコマンドでよい。
$ ssh 192.168.11.102
以上。
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