Debian 9 (Stretch) - インストール(サーバ用途・最小構成)!

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Debian GNU/Linux 9 (Stretch) をサーバ用途・最小構成でインストールする方法についての記録です。

以前古いバージョンでの作業時に残していた記録を参考に作業を行い、今回更新した作業記録を貼付する形式の内容となっています。
(当然ながら、興味がなければスルーしてください)

0. 前提条件

  • インストールするマシンのメモリ容量は 2GB, ディスク容量は 250GB を想定する。
  • DHCP を使用しない。(ネットワークは手動で設定する)
  • パーティションは手動設定する。
  • プロキシは使用しない。
  • ソフトウェアのインストールは行わない。(必要になったときにインストールするので)

1. インストールイメージのダウンロード

以下のサイト、もしくは国内ミラーサイトから ISO イメージをダウンロードする。

今回当方は AMD64 版 NetInstall CD イメージ “debian-9.0.0-amd64-netinst.iso” をダウンロードした。(DVD 版でもよいが、必要なものは必要なときにインストールできればよいので)

以下は、 JAIST のミラーサイト。

当然、ダウンロード後は CD(DVD) に焼き付ける。(ブート可能オプション必須)
仮想マシンにインストールするならディスクに焼き付けなくてもよい。

2. インストール

以下のような手順でインストールする。
(スクリーンショットは、画像が多くなるため非掲載。以下の文章だけで理解できるはず)

  1. Boot Menu
    “Install” を選択する。(綺麗な画面がよければ “Graphical install” を選択する)
  2. Select a language
    インストール中に使用する言語を選択する。
    当方は「Japanese - 日本語」を選択。(”English - English” でもよい)
  3. 場所の選択
    「日本」を選択する。
  4. キーボードの選択
    「日本語」を選択する。
  5. ネットワークの設定
    「ホスト名」にマシンに設定するホスト名を入力し、次へ進む。(今回の例では “noah”)
    「ドメイン名」にドメイン名を入力し、次へ進む。(今回の例では “mk-mode”)
  6. ユーザとパスワードのセットアップ
    「root のパスワード」に root のパスワードを入力し、次へ進む。(必要であれば、「パスワードを表示」にチェック入れて確認できる)
    確認のために root のパスワードを再入力し、次へ進む。(必要であれば、「パスワードを表示」にチェック入れて確認できる)
    「新しいユーザの本名(フルネーム)」に一般ユーザのフルネームを入力し、次へ進む。
    「あなたのアカウントのユーザ名」に一般ユーザ名を入力し、次へ進む。(デフォルトでファーストネームが小文字で表示される)
    「新しいユーザのパスワードを選んでください」に一般ユーザのパスワードを入力し、次へ進む。
    確認のためにユーザのパスワードを再入力し、次へ進む。
  7. ディスクのパーティショニング
    「パーティショニングの方法」で「手動」を選択する。(当然、他でもよい)
    そして、以下のようにパーティションを分割する。(詳細な設定方法は割愛)
    以下は、当方の例。左から、基本/論理, 容量, ファイルシステム, ラベル。
    ・基本 1 GB ext4 /boot
    ・基本 4 GB swap swap
    ・基本 2 GB ext4 /
    ・論理 20 GB ext4 /usr
    ・論理 100 GB ext4 /var
    ・論理 2 GB ext4 /tmp
    ・論理 残り ext4 /home
    「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」を選択する。
    「ディスクに変更を書き込みますか?」では「はい」を選択する。
    インストールが開始される。
  8. パッケージマネージャの設定
    「別の CD や DVD を検査しますか?」と問われるが、「いいえ」で次へ進む。
    「Debian アーカイブミラーの国」では「日本」を選択する。
    「Debian アーカイブミラー」では接続したいアーカイブミラーサイトを選択する。(通常は “ftp.jp.debian.org” か、他の国内のサイト)
    「HTTP プロキシの情報」ではプロキシの設定を行うが、使用しない場合は空のまま次へ進む。
  9. popularity-contest を設定しています
    パッケージの利用調査に参加するか問われるので、「いいえ」を選択する。(参加は任意なので「はい」でもよい)
  10. ソフトウェアの選択
    「SSH サーバ」と「標準システムユーティリティ」にのみチェックを入れて次へ進む。(その他は必要なときにインストールするので)
  11. ハードディスクへの GRUB ブートローダのインストール
    MBR(マスタブートレコード)に GRUB をインストールするか問われるので、「はい」を選択する。
    (デュアルブートや、別途ブートローダを使用する場合は「いいえ」を選択する。ブートローダについて理解していないとインストール完了後に起動しなくなるので注意)
    「ブートローダをインストールするデバイス」ではブートローダをインストールするディスクを選択する。
  12. インストールの完了
    ディスクを取り出し(仮想マシンなら切断(アンマウント)していることを確認し)、「続ける」でシステムを再起動する。
  13. 再起動後
    ログインコンソール画面が表示されればインストールは成功。
    登録したユーザや root でログインできるかも確認する。

以上。





 

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