Debian 10 (buster) - インストール(サーバ用途・最小構成)!
Updated:
Debian GNU/Linux 10 (buster) をサーバ用途・最小構成でインストールする方法についての記録です。
以前古いバージョンでの作業時に残していた記録を参考に作業を行い、今回更新した作業記録を貼付する形式の内容となっています。
(当然ながら、興味がなければスルーしてください)
0. 前提条件
- 当記事執筆時点で最新の Debian GNU/Linux 10.0.0 をインストールする。
- Oracle VM VirtualBox で仮想マシンにインストールする。
- 仮想マシンのメモリ容量は 2GB, ディスク容量は 300GB を想定する。
ネットワークはホストOSからゲストOSへアクセスしたいので「ブリッジ」とする。 - DHCP を使用しない。(ネットワークは手動で設定する)
- パーティションは手動設定する。
- プロキシは使用しない。
- ソフトウェアのインストールは行わない。(ソフトウェアを必要になったときにインストールするので)
1. インストールイメージのダウンロード
以下のサイト、もしくは国内ミラーサイトから ISO イメージをダウンロードする。
今回当方は AMD64 版 NetInstall CD イメージ “debian-10.0.0-amd64-netinst.iso” をダウンロードした。(DVD 版でもよいが、必要なものは必要なときにインストールできればよいので)
以下は、 JAIST のミラーサイト。
当然、ダウンロード後は CD(DVD) に焼き付ける。(ブート可能オプション必須)
仮想マシンにインストールするならディスクに焼き付けなくてもよい。
2. インストール
以下のような手順でインストールする。
(スクリーンショットは、画像が多くなるため非掲載。以下の文章だけで理解できるはず)
- Boot Menu
“Install” を選択する。(綺麗な画面がよければ “Graphical install” を選択する) - Select a language
インストール中に使用する言語を選択する。
当方は「Japanese - 日本語」を選択。(”English - English” でもよい) - 場所の選択
「日本」を選択する。 - キーボードの設定
「日本語」を選択する。 - ネットワークの設定
- 「ホスト名」にマシンに設定するホスト名を入力し、次へ進む。(今回の例では
vbox
) - 「ドメイン名」にドメイン名を入力し、次へ進む。(今回の例では
mk-mode.com
)
- 「ホスト名」にマシンに設定するホスト名を入力し、次へ進む。(今回の例では
- ユーザとパスワードのセットアップ
- 「root のパスワード」に root のパスワードを入力し、次へ進む。(必要であれば、「パスワードを表示」にチェック入れて確認できる)
- 確認のために root のパスワードを再入力し、次へ進む。(必要であれば、「パスワードを表示」にチェック入れて確認できる)
- 「新しいユーザの本名(フルネーム)」に一般ユーザのフルネームを入力し、次へ進む。
- 「あなたのアカウントのユーザ名」に一般ユーザ名を入力し、次へ進む。(デフォルトでファーストネームが小文字で表示される)
- 「新しいユーザのパスワードを選んでください」に一般ユーザのパスワードを入力し、次へ進む。
- 確認のためにユーザのパスワードを再入力し、次へ進む。
- ディスクのパーティショニング
- 「手動」を選択する。(当然、他でもよい)
- パーティショニングするハードディスクを選択する。(今回の例では
sda
) - 「Debian インストーラメインメニュー」で「ディスクのパーティショニング」を選択する。
- 「このデバイスに新しい空のパーティションテーブルを作成しますか?」で「はい」を選択する。
- 空き領域にパーティションを作成していく。以下、当方の例。(MEM:2GB, HDD:300GB)
(左から、基本/論理、容量、ファイルシステム、マウントポイント、ラベル、起動フラグ)基本 1 GB ext4 /boot boot B 論理 4 GB swap swap 論理 2 GB ext4 / root 論理 20 GB ext4 /usr usr 論理 100 GB ext4 /var var 論理 2 GB ext4 /tmp tmp 論理 残り ext4 /home home
最後に「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」を選択する。
- 「ディスクに変更を書き込みますか?」で、内容を確認して「はい」を選択する。
- インストールが開始される。
- パッケージマネージャの設定
- 「別の CD や DVD を検査しますか?」と問われるが、「いいえ」で次へ進む。
- 「Debian アーカイブミラーの国」では「日本」を選択する。
- 「Debian アーカイブミラー」では接続したいアーカイブミラーサイトを選択する。(通常は “ftp.jp.debian.org” か、他の国内のサイト)
- 「HTTP プロキシの情報」ではプロキシの設定を行うが、使用しない場合は空のまま次へ進む。
- popularity-contest を設定しています
パッケージの利用調査に参加するか問われるので、「いいえ」を選択する。(参加は任意なので「はい」でもよい) - ソフトウェアの選択
「SSH サーバ」と「標準システムユーティリティ」にのみチェックを入れて次へ進む。(その他は必要なときにインストールするので) - ハードディスクへの GRUB ブートローダのインストール
- MBR(マスタブートレコード)に GRUB をインストールするか問われるので、「はい」を選択する。
(デュアルブートや、別途ブートローダを使用する場合は「いいえ」を選択する。ブートローダについて理解していないとインストール完了後に起動しなくなるので注意) - 「ブートローダをインストールするデバイス」ではブートローダをインストールするディスクを選択する。
- MBR(マスタブートレコード)に GRUB をインストールするか問われるので、「はい」を選択する。
- インストールの完了
ディスクを取り出し(仮想マシンなら切断(アンマウント)していることを確認し)、「続ける」でシステムを再起動する。 - 再起動後
- ログインコンソール画面が表示されればインストールは成功。
- 登録したユーザや root でログインできるかも確認する。
3. 参考
以上。
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