Debian 11 (bullseye) - インストール(サーバ用途・最小構成)!
Updated:
Debian GNU/Linux 11 (bullseye) をサーバ用途・最小構成でインストールする方法についての記録です。
以前古いバージョンでの作業時に残していた記録を参考に作業を行い、今回更新した作業記録を貼付する形式の内容となっています。
(当然ながら、興味がなければスルーしてください)
0. 前提条件
- 当記事執筆時点で最新の Debian GNU/Linux 11.0.0 をインストールする。
- インストールするマシンのメモリ容量は 1GB, ディスク容量は 300GB を想定する。
- サーバ用途を想定。(デスクトップ環境の構築は想定していない)
- DHCP を使用しない。(ネットワークは手動で設定する)
- パーティションは手動設定する。
- プロキシは使用しない。
- 各種ソフトウェアのインストールは行わない。(ソフトウェアを必要になったときにインストールするので)
1. インストールイメージのダウンロード
国内ミラーサイトから ISO イメージをダウンロードする。
今回当方は AMD64 版 NetInstall CD イメージ debian-11.0.0-amd64-netinst.iso をダウンロードした。(DVD 版でもよいが、必要なものは必要なときにインストールできればよいので)
当然、ダウンロード後は CD(DVD) に焼き付ける。(ブート可能オプション必須)
仮想マシンにインストールするならディスクに焼き付けなくてもよい。
2. インストール
以下のような手順でインストールする。
(スクリーンショットは、画像が多くなるため非掲載。以下の文章だけで理解できるはず)
- Boot Menu
Installを選択する。(綺麗な画面がよければGraphical installを選択する) - Select a language
インストール中に使用する言語を選択。
当方はEnglish - Englishを選択。(サーバ用途でのインストールに日本語は不要なので) - Select your location
other - Asia - Japanを選択。 - Configure locales
United States - en_US.UTF-8を選択。 - Configure the keyboard
Japaneseを選択。 - Configure the network
- ethernet カードが複数存在する場合は、指定するカードを選択。
Hostnameにマシンに設定するホスト名を入力し、次へ進む。(今回の例ではvbox)Domain nameにドメイン名を入力し、次へ進む。(今回の例ではxxxxxxxx.com)
- Set up users and passwords
Root passwordに root のパスワードを入力し、次へ進む。(必要であれば、Show Password in Clearにチェック入れて確認できる)- 確認のために root のパスワードを再入力し、次へ進む。(必要であれば、
Show Password in Clearにチェック入れて確認できる) Full name for the new userに一般ユーザのフルネームを入力し、次へ進む。Username for your accountに一般ユーザ名を入力し、次へ進む。(デフォルトでファーストネームが小文字で表示される)Choose a password for the new userに一般ユーザのパスワードを入力し、次へ進む。- 確認のためにユーザのパスワードを再入力し、次へ進む。
- Partition disks
Guided - use entire disk and set up LVMを選択する。(当然、他でもよい。当方、実運用では手動でパーティショニングしている)Select disk to partitionでは対象のディスクを選択する。Partitioning schemeではSeparate /home, /var, and /tmp partitionsを選択する。(当然、他でもよい)
ちなみに、当方、実運用では、manualにした上で、詳細に設定している。(ファイルシステムは EXT4)Write the changes to disks and configure LVM?ではYesを選択する。Amount of volume group to use for guided partitioningでは、最大サイズを使用するので、そのままcontinueを選択する。(当然、変更してもよい)Write the changes to disks?では、設定した内容を確認し、問題なければYesを選択する。- インストールが開始される。
- Configure the package manager
Scan extra installation media?と問われるが、Noで次へ進む。Debian archive mirror countryではJapanを選択する。Debian archive mirrorでは接続したいアーカイブミラーサイトを選択する。(通常はftp.jp.debian.orgか、他の国内のサイト)HTTP proxy informationではプロキシの設定を行うが、使用しない場合は空のまま次へ進む。
- Configuring popularity-contest
パッケージの利用調査に参加するか問われるので、Noを選択する。(参加は任意なので、Yesでも構わない) - Software selection
Choose software to installでは、SSH serverとstandard system utilitiesにのみチェックを入れて次へ進む。(その他は必要なときにインストールするので)
- Install the GRUB boot loader
- MBR(マスタブートレコード)に GRUB をインストールするか問われるので、
Yesを選択する。
(デュアルブートや、別途ブートローダを使用する場合はNoを選択することになる。ブートローダについて理解していないとインストール完了後に起動しなくなるので注意) - そして、ブートローダをインストールするディスクを選択する。(
/dev/sda等)
- MBR(マスタブートレコード)に GRUB をインストールするか問われるので、
- Finish the installation
ディスクを取り出し(仮想マシンなら切断(アンマウント)していることを確認し)、Continueでシステムを再起動する。 - 再起動後
- ログインコンソール画面が表示されればインストールは成功。
- 登録したユーザや root でログインできるかも確認する。
3. 参考
以上。
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