Debian 11 (bullseye) - SMTP サーバ Postfix 構築!
Updated:
Debian GNU/Linux 11 (bullseye) に SMTP サーバ Postfix を構築する方法についての記録です。
以前古いバージョンでの作業時に残していた記録を参考に作業を行い、今回更新した作業記録を貼付する形式の内容となっています。
(当然ながら、興味がなければスルーしてください)
0. 前提条件
- Debian GNU/Linux 11.0.0 (bullseye; 64bit) での作業を想定。
- 接続元のマシンも Debian GNU/Linux 11 (bullseye; 64bit) を想定。
- 接続可能なマシンのネットワークは
192.168.11.0/24
を想定。 - ドメイン名は
xxxxxxxx.com
、サーバホスト名はmail
を想定。 - root ユーザでの作業を想定。
1. Postfix のインストール
SMTP サーバ Postfix を以下のようにしてインストールする。
途中でどの設定を選択するか確認されるが、後で設定を行うので No Configuration
(設定なし)を選択する。
# apt -y install postfix sasl2-bin
2. 設定ファイルの編集
設定ファイル雛形(/etc/postfix/main.cf.proto
)から main.cf
を複製後、編集する。(ちなみに、同じ雛形は /usr/share/postfix
にもある)
# cp /etc/postfix/main.cf{.proto,}
File: /etc/postfix/main.cf
2-1. 上記で特定のドメイン/アドレスを受信拒否する設定にした場合
/etc/postfix/reject_sender
を作成して、設定したいドメイン/アドレスを記述する。
File: /etc/postfix/reject_sender
REJECT
: 拒否をし、その旨のメッセージを返信するDISCARD
: 拒否をし、その旨のメッセージも返信しない
そして、ハッシュマップの生成。
# postmap /etc/postfix/reject_sender
最後に、 Postfix を再起動(or リロード)。
# systemctl restart postfix
3. saslauthd の編集
マシン起動時に saslauthd を自動起動させるために saslauthd
を編集する。
File: /etc/default/saslauthd
これをしないと saslauthd 起動時に以下のような警告が出力される。
To enable saslauthd, edit /etc/default/saslauthd and set START=yes (warning).
4. saslauthd の再起動
# systemctl restart saslauthd
5. Postfix の再起動
設定を反映させるためにエイリアスの変更を反映させ、 Postfix を再起動する。
# newaliases
# systemctl restart postfix
6. ファイアウォール(ufw)の設定
実際に運用する場合は、TCP ポート 25(SMTP) を開放する必要がある。
# ufw allow 25/tcp
Rule added
# ufw status
:
25/tcp ALLOW Anywhere
:
7. メールの転送設定
root や postmaster 等宛に届いたメールを一般ユーザに転送するには /etc/aliases
を編集する。
以下は一例。
File: /etc/aliases
この設定を有効にするために以下のようにする。
# newaliases # <= エイリアスの即時反映
# systemctl restart postfix # <= Postfix の再起動
/etc/postfix/main.cf
内で説明されているとおり、 newaliases
の代わりに postalias /etc/aliases
でもよい。
以上。
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