Debian 11 (bullseye) - 地図描画ツール GMT インストール!

Updated:


Debian GNU/Linux 11 (bullseye) に地図描画ツール GMT(Generic Mapping Tool) をインストールする方法についての記録です。

以前古いバージョンでの作業時に残していた記録を参考に作業を行い、今回更新した作業記録を貼付する形式の内容となっています。
(当然ながら、興味がなければスルーしてください)

0. 前提条件

  • Debian GNU/Linux 11.2.0 (bullseye; 64bit) での作業を想定。
  • root ユーザでの作業を想定。
  • 以前は海岸線データやポリゴンデータとともにソースをビルドしてインストールしていたが、今回は全て apt インストールする。
  • root での作業を想定。
  • GMT 4 系や 5 系とスクリプトの書き方(モジュールの仕様)が多々異なるので、注意!

1. GMT のインストール

GMT(6.1.1), DCW(1.1.4), GSHHG(2.3.7) をインストールする。

# apt -y install gmt gmt-dcw gmt-gshhg

2. 必要パッケージのインストール

他の必要なパッケージもインストールする。

# apt -y install ghostscript

3. 追加パッケージのインストール

必要なら、追加で以下のパッケージもインストールする。(当方は、念の為、インストール)

# apt -y install gdal-bin graphicsmagick ffmpeg

4. 動作確認

GMT のパラメータデフォルト値の一覧を表示してみる。

# gmt defaults
#
# GMT 6.1.1 Defaults file
#
# COLOR Parameters
#
COLOR_BACKGROUND               = black
COLOR_FOREGROUND               = white
COLOR_NAN                      = 127.5
COLOR_MODEL                    = none
COLOR_HSV_MIN_S                = 1
COLOR_HSV_MAX_S                = 0.1
COLOR_HSV_MIN_V                = 0.3
COLOR_HSV_MAX_V                = 1
#
         :
====< 以下省略 >====
         :

ちなみに、 GMT 4, 5 系は以下のようなコマンドだった。

# gmtdefaults -D

5. 地図描画スクリプトの作成

File: /path/to/gmt_test.sh

#! /bin/bash

gmt begin MAP_TEST png E100,A+m0.2c+s18c/20c -C
  gmt basemap -JM15c -R126/149/25/46 -B+t"GMT 6 TEST (by mk-mode.com)"
  gmt coast -Dh -Ba10f5g5:WSen -Wthinnest,black -Gwheat -S240/255/255
gmt end
  • GMT 6 系では GMT モジュールを gmt begingmt end で囲む。
  • gmt begin 行で、出力フォーマとを指定。
  • gmt basemap で、元となる地図を描画。
  • gmt coast で、海岸線を描画。
  • その他、モジュールの詳細については「こちら」を参照。

6. 地図描画スクリプトの実行

まず、実行権限を付与。

# cd /path/to
# chmod +x gmt_test.sh

そして、実行。

# ./gmt_test.sh

7. 描画された地図の確認

MAP_TEST

8. 参考サイト


以上。





 

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