Debian 12 (bookworm) - インストール(サーバ用途・最小構成)!
Updated:
Debian GNU/Linux 12 (bookworm) をサーバ用途・最小構成でインストールする方法についての記録です。
以前古いバージョンでの作業時に残していた記録を参考に作業を行い、今回更新した作業記録を貼付する形式の内容となっています。
(当然ながら、興味がなければスルーしてください)
0. 前提条件
- 当記事執筆時点で最新の Debian GNU/linux 12.0.0 をインストールする。
- インストールするマシンのメモリ容量は 4GB, ディスク容量は 320GB を想定する。
- DHCP を使用しない。(ネットワークは手動で設定する)
- パーティションは手動設定する。
- プロキシは使用しない。
- ソフトウェアのインストールは行わない。(必要になった際にインストールするので)
1. インストールイメージのダウンロード
以下のサイト、もしくはミラーサイト等から ISO イメージをダウンロードする。
今回、上記のミラーサイトには日本国内のミラーが掲載されていないので、別途 JAIST からダウンロードした。
当然、ダウンロード後は CD(DVD) に焼き付ける。(ブート可能オプション必須)
(仮想マシンにインストールするならディスクに焼き付ける必要もないが)
※AMD64 版 NetInstall CD イメージは一般的な CD の容量を超えるので、焼き付けられないかもしれない。その場合は、 DVD 版をダウンロードして DVD に焼き付ける。
2. インストール
以下のような手順でインストールする。
(スクリーンショットは、画像が多くなるため非掲載。以下の文章だけで理解できるはず)
- Boot Menu
“Install” を選択する。(綺麗な画面がよければ “Graphical install” を選択する) - Select a language
インストール中に使用する言語を選択する。
当方は「Japanese - 日本語」を選択。(”English - English” でもよい) - 場所の選択
「日本」を選択する。 - キーボードの設定
「日本語」を選択する。 - ネットワークの設定
- 「ホスト名」にマシンに設定するホスト名を入力し、次へ進む。(今回の例では
vbox
) - 「ドメイン名」にドメイン名を入力し、次へ進む。(今回の例では
var.com
)
- 「ホスト名」にマシンに設定するホスト名を入力し、次へ進む。(今回の例では
- ユーザとパスワードのセットアップ
- 「root のパスワード」に root のパスワードを入力し、次へ進む。(必要であれば、「パスワードを表示」にチェック入れて確認できる)
- 確認のために root のパスワードを再入力し、次へ進む。(必要であれば、「パスワードを表示」にチェック入れて確認できる)
- 「新しいユーザの本名(フルネーム)」に一般ユーザのフルネームを入力し、次へ進む。
- 「あなたのアカウントのユーザ名」に一般ユーザ名を入力し、次へ進む。(デフォルトでファーストネームが小文字で表示される)
- 「新しいユーザのパスワードを選んでください」に一般ユーザのパスワードを入力し、次へ進む。
- 確認のためにユーザのパスワードを再入力し、次へ進む。
- ディスクのパーティショニング
- 「ガイドによるパーティショニング」を選択する。
- 「ガイド - ディスク全体を使い LVM をセットアップする」を選択する。(当然、他でもよい。当方、実運用では手動でパーティショニングしている)
- 「パーティショニングするディスクの選択」では対象のディスクを選択する。
- 「パーティショニング機構」では「/home, /var, /tmp パーティションを分割」を選択する。(当然、他でもよい)
ちなみに、当方、実運用では、「ディスクのパーティショニング」で「手動」にした上で、詳細に設定している。 - 「ディスクへの変更を書き込み、LVM を設定しますか?」では「はい」を選択する。
- 「ディスクのパーティショニング」では、最大サイズを使用するので、そのまま「続ける」を選択する。(当然、変更してもよい)
- 「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」を選択する。
- 「ディスクに変更を書き込みますか?」では「はい」を選択する。
- インストールが開始される。
- パッケージマネージャの設定
- 「別のインストールメディアを検査しますか?」と問われるが、「いいえ」で次へ進む。
- 「Debian アーカイブミラーの国」では「日本」を選択する。
- 「Debian アーカイブミラー」では接続したいアーカイブミラーサイトを選択する。(通常は “deb.debian.org” か “ftp.jp.debian.org” か、他の国内のサイト)
(当記事執筆時点、 “ftp.jp.debian.org” は利用不可?) - 「HTTP プロキシの情報」ではプロキシの設定を行うが、使用しない場合は空のまま次へ進む。
- popularity-contest を設定しています
パッケージの利用調査に参加するか問われるので、「いいえ」を選択する。(参加は任意なので「はい」でもよい) - ソフトウェアの選択
「SSH サーバ」と「標準システムユーティリティ」にのみチェックを入れて次へ進む。(その他は必要なときにインストールするので) - ハードディスクへの GRUB ブートローダのインストール
- 「起動ドライブへ GRUB ブートローダをインストールしますか?」では「はい」を選択する。
(デュアルブートや、別途ブートローダを使用する場合は「いいえ」を選択する。ブートローダについて理解していないとインストール完了後に起動しなくなるので注意) - 「ブートローダをインストールするデバイス」ではブートローダをインストールするディスクを選択する。
- 「起動ドライブへ GRUB ブートローダをインストールしますか?」では「はい」を選択する。
- インストールの完了
ディスクを取り出し(仮想マシンなら切断(アンマウント)していることを確認し)、「続ける」でシステムを再起動する。 - 再起動後
- ログインコンソール画面が表示されればインストールは成功。
- 登録したユーザや root でログインできるかも確認する。
3. 参考
以上。
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