Debian 12 (bookworm) - 時刻同期設定(systemd-timesyncd)!

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Debian GNU/Linux 12 (bookworm) 上で systemd-timesyncd サービスを使用して時刻同期する設定についての記録です。

以前古いバージョンでの作業時に残していた記録を参考に作業を行い、今回更新した作業記録を貼付する形式の内容となっています。
(当然ながら、興味がなければスルーしてください)

0. 前提条件

  • Debian GNU/Linux 12.0.0 (bookworm; 64bit) での作業を想定。
  • ntpdchronyd は使用しない。
  • root ユーザでの作業を想定。

1. ntpd, chronyd の停止

ntpd や chronyd は不要なので、サービスが起動していれば停止し、自動起動もしないように設定しておく。(以下のようなコマンドで)
ちなみに、 OS インストール直後は ntpd も chronyd も起動してなく、 systemd-timesyncd が起動しているはず。(chronyd 自体、インストールされていないはず)

# systemctl status chronyd
# systemctl stop chronyd
# systemctl disable chronyd
# systemctl is-enabled chronyd

2. NTP 機能の有効化

まず、現状の NTP の設定状況を確認する。

# timedatectl status
               Local time: 水 2023-07-12 15:17:05 JST
           Universal time: 水 2023-07-12 06:17:05 UTC
                 RTC time: 水 2023-07-12 06:17:05
                Time zone: Asia/Tokyo (JST, +0900)
System clock synchronized: yes
              NTP service: active
          RTC in local TZ: no

NTP serviceactive になっていれば、 NTP 機能は有効になっているということ。(次項 3 へ)

NTP serviceinactive になっていれば、 NTP 機能が無効になっているということなので、以下を実行して NTP 機能を有効化する。

# timedatectl set-ntp true

3. NTP サーバの設定

以下は当方の例。

File: /etc/systemd/timesyncd.conf

[Time]
NTP=ntp.nict.jp
FallbackNTP=ntp1.jst.mfeed.ad.jp ntp2.jst.mfeed.ad.jp ntp3.jst.mfeed.ad.jp
  • NTP がメイン、 FallbackNTP が予備。
  • 複数のサーバを設定する場合は半角スペースで区切る。

4. 時刻同期デーモンの再起動

設定を有効化するために時刻同期デーモン systemd-timesyncd を再起動する。

# systemctl restart systemd-timesyncd
  • 元々 ntpd や chronyd を起動していた場合は systemd-timesyncd は起動していなかったであろうから、 restart でなく start とする。

5. 時刻同期デーモン自動起動の設定

元々 ntpd や chronyd を起動していなかった場合は systemd-timesyncd は自動起動する設定になっているはず。

自動起動する設定になっていなかった場合は、設定しておく。

# systemctl enable systemd-timesyncd
# systemctl is-enabled systemd-timesyncd

以上。





 

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