Ruby - 数値積分(シンプソン則による定積分)!
Updated:
先日は、数値積分(シンプソン則による定積分)の C++ によるアルゴリズムを紹介しました。
今日は、同じアルゴリズムを Ruby で実現してみました。
アルゴリズムについては、上記リンクの記事を参照してください。
実際、ほとんど同じです。
以下、Ruby によるサンプルスクリプトです。
0. 前提条件
- Scientific Linux 6.3 (64bit) での作業を想定。
- Ruby 1.9.3-p194
1. Ruby スクリプト作成
今回作成した Ruby ソースは以下の通りです。
- a も b も 0 だったら何もせず終了するようにしています。
- 関数 f(x) はメソッドにしました。
File: definite_integral_simpson.rb
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#! /usr/local/bin/ruby
#*********************************************
# シンプソン則による定積分
#*********************************************
class DefiniteIntegralSimpson
# 積分区間分割数
M = 100
def initialize
# 被積分関数
@f = lambda { |x| Math.sqrt(4 - x * x) }
end
# 定積分計算
def generate_integral(a, b)
# 1区間の幅
h = (b - a) / (2 * M).to_f
# 初期化
x = a # X 値を a で初期化
f_o, f_e = 0, 0 # 奇数項、偶数項の合計
# 奇数項の合計、偶数項の合計計算
1.upto(2 * M - 2) do |k|
x += h
if k % 2 == 1
f_o += @f.call(x)
else
f_e += @f.call(x)
end
end
# 面積計算
s = @f.call(a) + @f.call(b)
s += 4 * (f_o + @f.call(b - h)) + 2 * f_e
s *= h / 3.0
# 結果表示
printf(" /%f\n", b)
printf(" | f(x)dx = %f\n", s)
printf(" /%f\n", a)
end
end
if __FILE__ == $0
begin
# データ入力
print "積分区間 A :"
a = gets.chomp.to_f
print " B :"
b = gets.chomp.to_f
exit if a == 0 && b == 0
# 計算クラスインスタンス化
obj = DefiniteIntegralSimpson.new
# 定積分計算
obj.generate_integral(a, b)
rescue => e
$stderr.puts "[例外発生] #{e}"
end
end
2. 実行
まず、実行権限を付与。
$ chmod +x definiteintegralsimpson.rb
そして、実行。
$ ruby definite_integral_simpson.rb
積分区間 A :0
B :2
/2.000000
| f(x)dx = 3.141430
/0.000000
積分記号(インテグラル)をイメージした出力にしています。
C++ 版では被関数関数を define
で定義していたため丸め誤差が大きかったですが、今回は同じ分割数でもより精度のよい結果となりました。
以上。
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