Scientific Linux - R 言語環境構築!

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Scientific Lixun のデスクトップ環境に統計解析向けプログラミング言語 R の環境を構築してみました。

時々、緻密なグラフを作りたい状況があるからです。

以下、作業記録です。

作業メモ

0. 前提条件

  • Scientific Linux 6.3 (64bit) での作業を想定していますが、CentOS でも同じです。
  • R は Scientific Linux 標準のリポジトリには存在しません。 EPEL リポジトリに存在します。 EPEL リポジトリが使用可能であることを前提とします。 ここでは EPEL リポジトリの導入方法説明しません。不明な方は別途お調べ下さい。
  • R 自体の詳細な使用方法はここでは触れ(でき)ません。各自お調べ下さい。

1. インストール

以前は、専用のリポジトリを使用したり、ソースからビルドしたりしてインストールする必要がありましたが、今は EPEL リポジトリから yum インストール可能。 EPEL リポジトリを利用して yum インストールする。 当方 EPEL リポジトリは導入済みですが、enabled=0 としているので、yum インストール時に --enablerepo=epel オプションを指定している。

# yum --enablerepo=epel -y install R

インストールはこれだけだ。

2. インストール確認

端末から以下のようにコマンド R を入力するだけ。

$ R

R version 2.15.1 (2012-06-22) -- "Roasted Marshmallows"
Copyright (C) 2012 The R Foundation for Statistical Computing
ISBN 3-900051-07-0
Platform: x86_64-redhat-linux-gnu (64-bit)

Rは、自由なソフトウェアであり、「完全に無保証」です。 
一定の条件に従えば、自由にこれを再配布することができます。 
配布条件の詳細に関しては、'license()'あるいは'licence()'と入力してください。 

Rは多くの貢献者による共同プロジェクトです。 
詳しくは'contributors()'と入力してください。 
また、RやRのパッケージを出版物で引用する際の形式については 
'citation()'と入力してください。 

'demo()'と入力すればデモをみることができます。 
'help()'とすればオンラインヘルプが出ます。 
'help.start()'でHTMLブラウザによるヘルプがみられます。 
'q()'と入力すればRを終了します。 

>

終了は説明にもあるように q() と入力する。

3. 動作確認1

デモが用意されているようなので、確認してみる。

> demo()

と入力すると説明が表示される。 デモでは以下の引数が使用できるようだ。

Hershey
Japanese
graphics
image
persp
plotmath
> demo(graphics)

とすれば、以下のようなグラフが確認できる。

R_1

R_2

R_3

> demo(persp)

とすれば、以下のような3次元グラフが確認できる。

R_4

4. 動作確認2

実際に R のソースファイルを読み込む方法で動作を確認してみる。 まず、以下のようにサンプルソースを作成する。 【ファイル名: test.R 】

x <- seq(-10, 10, length= 50);   y <- x
f <- function(x, y) { r <- sqrt(x^2+y^2); 10 * sin(r)/r }
z <- outer(x, y, f);
persp(x, y, z, theta=30, phi=30, expand=0.5, ltheta=100, shade=0.5)
persp(x, y, z, theta = 30, phi = 30, expand = 0.5, col = rainbow(50), border=NA)

そして、R を起動し以下のようにソースファイルを指定して実行する。

> source("test.R")

R_5

参考サイト


CSV 等のデータファイルを読み込む方法があったり、R ソース作成のための GUI ツールがあったり、Web 上で扱うツールがあったりと非常に興味深いし奥が深いです。

趣味から実用まで活用する場面が色々とありそうです。

以上。





 

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