Linux & Ruby - メール受信時の処理!

Updated:


Linux 上に構築したメールサーバで、メール受信をトリガにして処理を実行する手順等についての記録です。
処理は Ruby で行うことを想定しています。(多くのサイト等では Perl や PHP での処理がよく紹介されてます)

0. 前提条件

1. Ruby スクリプトの作成

以下のような Ruby スクリプトを作成する。
(紹介用に受信したメールを解析してテキストファイルに保存するだけのプログラム)

File: get_mail.rb

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#! /usr/local/bin/ruby
# coding: utf-8
#-------------------------------------------------
# Ruby script to get a mail via alias of postfix.
#-------------------------------------------------
require 'mail'

class GetMail
  def initialize
    dt = Time.now.strftime("%Y%m%d_%H%M%S%L")
    @out_file = "/path/to/#{dt}.txt"
  end

  def execute
    open(@out_file, "w") do |f|
      mail = Mail.new($stdin.read)
      f.puts "From:    #{mail.from.first}"
      f.puts "To:      #{mail.to.first}"
      f.puts "Date:    #{mail.date}"
      f.puts "Subject: #{mail.subject}"
      f.puts "Body:\n#{mail.body.decoded.encode("UTF-8", mail.charset)}"
    end
  rescue => e
    $stderr.puts "[#{e.class}] #{e.message}"
    e.backtrace.each{|trace| $stderr.puts "\t#{trace}"}
    exit 1
  end
end

exit unless $0 == __FILE__
GetMail.new.execute

2. Ruby スクリプトの配置

作成した Ruby スクリプトをサーバ上の適当な位置に配置する。
(今回、当方は処理を行いたいユーザの home ディレクトリ “/home/test” 直下に配置した(所有者 “test” で))

配置後、実行権限を付与する。

# chmod +x get_mail.rb

3. メール保存用ディレクトリの作成

今回の処理で使用するディレクトリをサーバ上の適当な位置に作成する。
(今回、当方は処理を行いたいユーザの home ディレクトリ “/home/test” 配下に “get_mail” ディレクトリを作成した(所有者 “test” で))

4. Postfix の aliases 設定

File: /etc/aliases

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test:  :include:/home/test/alias_inc

ちなみに、処理を行う他に転送も行いたい場合は、以下のようにカンマで区切ればよい。

File: /etc/aliases

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test:  hoge, :include:/home/test/alias_inc

5. include ファイル(実行コマンド)の作成

File: /home/test/alias_inc

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"| /home/test/get_mail.rb"

そして、このファイルの所有者が “test” でなければ “test” にする。

# chown test. /home/test/alias_inc

6. Postfix 設定ファイル main.cf の編集

“/etc/aliases” ファイル内で :include: を使用する際は、Postfix の設定ファイル “main.cf” に以下のように追記しなければならない。
(Postfix は、デフォルトでは :include: での “|command” への配送を認めていないため)

File: /etc/postfix/main.cf

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allow_mail_to_commands = alias,forward,include

7. Postfix 設定のリロード

# systemctl reload postfix

8. aliases の設定反映

# newaliases

9. 動作確認

実際に test ユーザ宛にメールを送信してみて、指定のディレクトリ配下に保存されること、内容が適切であることを確認する。

10. その他

上記の 4, 5, 6 でエイリアスを別ファイルに分けてインクルードしている。
これは、”/etc/aliases” 内で直接コマンドを指定すると作成されるファイルの所有者・グループが “nobody:nogroup” になってしまうのを防ぐためである。

11. 参考サイト


当方は、Linux サーバに Twitter ツイート専用のユーザを作成し、そのユーザ宛に配送されたメール本文をツイートするように応用しています。

以上。





 

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